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 米国では共和党のドナルド・トランプ氏(70)が勝利を決めた米大統領選から一夜明けた9日、東海岸、西海岸の大都市を中心に、トランプ氏に反発する抗議デモが広がった。一方、逆転勝利のかぎとなった中部や五大湖周辺の州では、支持者が歓喜に酔いしれた。米国の都市と地方の分断も垣間見えた。

 大接戦が予想されながらも、トランプ氏が8ポイント以上の差で勝利したオハイオ州。かつて鉄鋼業が栄え、労組や民主党の影響力が強かったラストベルト(さびついた工業地帯)と呼ばれる地域の街ジラードでは9日夜、トランプ氏の支持者が続々とバーに集まり、勝利を喜んでいた。

 「ついに職業政治家ではない大統領の誕生だ。多額の献金をする業界団体ではなく、真に米国人のための政治を期待している」。溶接工のトマス・ビガリーノさん(42)はビールを片手に満面の笑み。「ニューヨークやロサンゼルスなど、リベラル派の都市ではクリントンが勝ったが、米大陸の真ん中ではトランプが勝利した。これは庶民の勝利だ」と興奮を語った。

 飲食店員のサルバトール・グズロさん(67)は「今回は、ブッシュ王朝とクリントン王朝の誕生を阻止できたことが何よりもうれしい。トランプが約束通りに雇用を海外から取り戻し、国の借金を減らすことを期待している」と語った。

 同様の支持者の集まりは、やはりラストベルトのペンシルベニア州やウィスコンシン州でも開かれた。

 一方、トランプ氏の支持者たち…

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