「菅原文太」の名演技が魅せる珠玉の3作品
「仁義なき戦い」や「トラック野郎」など、数々の名シリーズの主演を務めてきた菅原文太は、高倉健の後を追うようにして、この世を去りました。 菅原文太の名演技が光るる3作品を選んでみたので、ぜひ見てください。
10作品もが制作された人気シリーズ
「トラック野郎 御意見無用」は菅原文太が遺した多くの名作の中でも、特に有名なシリーズの1作目です。
菅原文太演じる主人公がこれでもかというくらいトラックをデコレーションし、相棒と共に暴れまくるというダイナミックなストーリーが大うけし、当時は社会現象にもなったほどです。
実際に発売されたトラックのプラモデルは子供たちに大人気で、手に入らないことも珍しくなかったとか。そんなトラック野郎は低予算でありながらも、ド派手な演出と人間の良心に訴えかけるドラマで、今見てもスッキリと楽しむことが出来るでしょう。
菅原文太の漢の演技をぜひ堪能してください。
菅原文太作品で絶対に欠かせない1本
菅原文太がスターの座を勝ち取れたのは、何と言っても「仁義なき戦い」の名演技があったからこそでしょう。
「仁義なき戦い」はタイトルからも分かるように、血で血を洗うやくざの戦いをノンフィックションで描いた作品です。
こういった内容からやくざ映画とひとくくりにされてしまいがちですが、本作はただのやくざ映画では無く、深いドラマ性や考えさせられるテーマが至る所に隠れているので、若いころ流行ったから観ていたという人も是非歳を重ねた今だからこそ見直してみてください。
きっと、若いころは気づかなかった、アクション以外の部分に魅力を見出せるはずです。
仁義なき戦いのスタッフが贈る警察側の悪事
「県警対組織暴力」は仁義なき戦いのメインスタッフ、そして主演は菅原文太で警察の癒着と腐敗を描いています。
流石は仁義なき戦いのスタッフだけあって、暴力シーンは圧倒的な迫力とスケールで、今は絶対テレビで放送できないような内容になっているのです。
とは言え、メインはあくまでも警察がいかに暴力団と癒着関係にあるかというところでしょう。
そして、やくざやトラックの運転手といった、気性の荒い役が多い菅原文太が見事に警察を違和感なく演じており、こういった部分でも警察と暴力団に近いものを感じてしまいます。
やくざや警察など、幅広いキャラを演じてきた菅原文太ですが、とにかく共通しているのは任侠があるという部分です。
これは役だけではなく、本来の菅原文太の性格でもあり、主演作品を見ればいかに菅原文太が漢であったか分かるでしょう。