昨日、新宿のオリンパスプラザにて、木村琢磨氏の写真展を見に行ったのですが、先週末よりオリンパスの最新フラッグシップ機「OM-D E-M1 Mark II」の先行展示が始まっていたのに、こちらも併せて見てきました。
オリンパスプラザ東京でOM-D E-M1 MarkII先行展示イベント
11/5(土)OM-D E-M1 MarkII 先行展示イベント|オリンパスプラザ東京 イベント一覧|ショールーム・ギャラリー&サービスステーション|オリンパス
E-M1 MarkIIの展示は特設スペースになっていて、3つのテーブルに各2台ずつの計6台。テーブル毎にオリンパスのスタッフの方が付いています。2台のE-M1 MarkIIにはそれぞれ新型レンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」が装着されていました。
展示スペースを訪れたのは写真展を見た後、平日のお昼過ぎでしたが私の行ったタイミングではガラガラで、じっくりと展示機を触ることができました。どうせ買うことになりそうな気がするので(←)、あまり詳細なチェックをした訳ではありませんが、主に使用感、フィーリング重視で試してきたので、その辺を駆け足でご報告したいと思います。
これは「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」の開放で撮っていたもの
グリップを始めとする操作フィーリングの良さ
初代E-M1(以降「初代」)よりも少しボリュームアップしたグリップの握りはとても安定感があります。私はあまり手が大きくないので初代でも十分な位でしたが、明らかにMarkIIはグリップ感が向上しています。
電源スイッチ(この位置がベストか?はともかく)や各部のボタンが初代と同じなことで、操作性に関しては初代を触っていたならば全く戸惑うことはありません。
オリンパス機は世代やグレードによって、ボタン配置等が異なっているのが微妙なストレスでしたが、これでもうE-M5は手放して初代&MarkII体制でいいかなと。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
MarkIIと併せて気になっていた、FF換算24mm相当から使えるF4通しの高倍率PROズーム。マクロにも強く、旅行や登山のお供としては決定版のようなレンズ。重量は561gありますが、7-14mm PROよりも数十グラム重い程度で、MarkIIのグリップで持つ限りは特別重たく感じる程ではありません。
OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 付属品
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地味な変化ですが、嬉しいのがレンズフードのリリースボタン。 12-40mm PROではこのボタンが出っ張っていたことで、不用意にボタンが押されてフードが外れやすかったのですが、これでパーマセルテープで固定する必要がなくなりました。
より見やすく、滑らかになったEVF
倍率などは変化してないはずですが、初代と変わらぬフィーリングながら「見やすい!」と感じたEVF。リセット直後のフレームレートでも十分スムーズに感じられ、連写時のブラックアウトも殆ど気にならないレベルになっていました。
6.5段分を謳う5軸シンクロ手ぶれ補正
対応するPROレンズとの組み合わせで威力を発揮する「5軸シンクロ手ぶれ補正」。実際に12-100mm PROで試してみた所、驚く位にブレません。広角側(12mm)なら数秒のレベルで止まりますし、望遠側の100mm(FF換算200mm相当)でもファインダー像がピタリと止まり、頑張れば1秒近いシャッターも切れそう。
うっかり自分のSDカードを入れての撮影を忘れてしまいましたが(あと、RAWで撮ってしまった写真は、発売前の機種だけにLightroomがまだ対応していませんでした…)、これで益々私は三脚を使わなくなりそう?
遡り保存ができるプロキャプチャーモード
MarkIIのトピックの1つでもある「プロキャプチャーモード」。半押しから記録を開始し、シャッターを切ったタイミングから遡って最大14コマを記録するというもの。動物や虫、気象の撮影には面白そうです。
プロキャプチャーモードはドライブモード内に新設されていて連写、低振動モードなど一連の流れの中。プロキャプチャーモードが動作するのは動作はオリンパス製MFTレンズのみらしく、フォーサーズレンズでは使えませんでした(パナレンズも試せば良かった)。
プラザ前を横切る通行人を撮影しながら試してみたのですが、確かにこれは面白い。高速連写&初回のみAFを行うプロキャプチャーHと低速&随時AF追従を行うプロキャプチャーL。Lモードでは若干EFV画像がカクカクしますが、許容範囲でしょう。
プロキャプチャーモード中は無音動作になるのと、特にRAW保存を選んでいると撮影後に書き込み時間も発生するので、うっかり解除を忘れて普通に撮影を行おうとするとビックリします(笑)
ダブルスロット、大型化した充電池、巨大な縦位置グリップ
フラッグシップ機なのにこれまでなかなか採用されてなかった(E-5のSD+CFは別にして)、SDカードのダブルススロットがようやく搭載されました。色々と理由はありますが、待ち望んでいたのでこれは嬉しいですね。
充電池のサイズは二回りほど大きくなって容量は約37%増加。登山や旅行で枚数が嵩むと、1日経たずに1本使い切ってしまうこともあったのでこれまたとても有り難い。CIPA基準で約440枚は一眼レフ並とはまだ言い難いかもしれませんが、PENTAX K-S2はCIPA基準で約480枚の仕様なので、普段の使い方ではかなり撮れそうです。
電池の残量がモニターにパーセント表示されるようになったのも地味に嬉しいですね。
一方、縦位置グリップである「パワーバッテリーホルダー」ですが、電池サイズが大きくなった分、初代のものよりも一回り以上大型化。縦位置撮影には確かに便利ではありますが、登山などの際に著しく携行性が落ちること、また本体のみでもバッテリー容量増の恩恵は十分にありそうなので、しばらくは見送ることにします。
フォーサーズレンズの動作が驚く位にスムーズに!
私自身が初代を手に入れてからもしばらくフォーサーズ時代のレンズを使っていたこともあり、「12-60mm F2.8-4.0 SWD」「14-54mm F2.8-3.5 II」の2本のレンズをマウントアダプター経由で試させて貰いました。
まずは12-60mmから。もう初代(ファームV4)とは全く別物のスムーズかつ高速なAF。しかも初代の像面位相差AFは低コントラストのAFがとても苦手で(山の遠景などで苦労しました)、それも解消。E-5時代のAFを思い出したようで感激です。
…というより「もしかしE-5よりも速くなってる?」 E-5から離れて長いので、気のせいかとも思ったのですが、スタッフの方に訪ねたところ「速くなってます」と。全点クロスタイプ121の測距点になった、新型像面位相差センサーの効果は相当大きいようです。
フォーサーズ時代は大のお気に入りだった12-60mmレンズ。今回、MFTで12-100mmという現代版上位互換のようなレンズが発売されますが、価格のハードルを考えるとかなり本気で12-60mmを買い戻してもいいかな?と考えてしまう自分がいます。
OLYMPUS 標準ズームレンズ ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: エレクトロニクス
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実はフォーサーズレンズは少し前に全て処分してしまい、もう戻ることはないと考えていたのですが、MarkIIでの動作を体感してこちらも手放してしまった11-22mmを始め、予想外の誘惑が増えそうな危険な予感です。
C-AFの動体追従、高感度、長秒ノイズなど…
などなど、基本的に操作フィーリングばかりを気にしていたせいか、肝心(?)のC-AF時のAF追従などをチェックするのをすっかり忘れてしまいました。
他にも高感度でのノイズ、初代の最大の問題(?)であった長秒露光時のノイズなどなど… については、以下のレポートに詳しいので、併せてご覧くださいませ。AF追従もYouTubeの動画を見る限りかなり期待ができそうですね。
オリンパス プラザでE-M1markⅡを試用レビュー - E-M-Wonderful
シャッタースピード2秒でもブレない!? 話題の「OM-D E-M1 Mark II」のボディ内手ぶれ補正を試してみた - 価格.comマガジン
実はすでに仮予約中
実際に購入するかはともかくとして(?)、フォトパスプレミア会員向けの仮予約が始まっているので、予約スタート時に入れておきました。今回もはやりフォトパス プレミア会員のクーポン利用価格が、約19万円と最安値のスタートになっているようです。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkII ボディー
- 出版社/メーカー: オリンパス
- 発売日: 2016/12/28
- メディア: Camera
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