スマートフォン向け人気ゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)を有利に進める不正ソフト「チートツール」を製造・販売し、運営会社の業務を妨害したとして、神奈川、茨城、静岡、三重、京都各府県警の合同捜査本部は10日、組織犯罪処罰法違反(組織的偽計業務妨害)容疑で、ソフト開発会社「インターナル」(横浜市西区)の社長石田渉容疑者(40)=東京都港区六本木=と社員2人を逮捕した。
いずれも否認しているという。
神奈川県警によると、同法の偽計業務妨害容疑が適用されるのは全国初。同ツールの製造・販売が、購入者によるチート(ごまかし)行為の共同正犯に当たると判断した。
逮捕容疑は2014年1~12月、同社が開発・販売したチートツール「ゴーストルーター」を購入者2人に起動させ、57回にわたりパズドラに接続してチート行為を行い、運営会社の業務を組織的に妨害した疑い。
同県警によると、同ツールは13年8月~14年8月に約4万件販売され、少なくとも6000万円を売り上げた。ツールを使用すると希少なモンスターが出現するなど、ゲームを有利に進められる。石田容疑者らは販売終了後も購入者へのサポートを継続していた。
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