新田哲史
2016年11月10日13時26分
かつて人気を集めた任天堂の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」のミニチュア版が10日、全国で発売された。「スーパーマリオブラザーズ」など往年の人気ソフト30作品を内蔵していて、ファミコンが「復活」したことになる。
発売されたのは「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(税別5980円)。1983年に登場した初代ファミコンの6割ほどの大きさで、手のひらにのる。テレビやモニターにつないで、「ドンキーコング」や「パックマン」など、懐かしのゲームが遊べる。昔のカセット式ソフトは使えず、ソフトの追加もできない。
大手の家電量販店などでは予約が殺到し、現在は品切れ状態だという。オークションサイトでは高値で転売する動きもある。任天堂は来週以降に出荷を再開する予定だ。
JR大阪駅前のヨドバシカメラマルチメディア梅田には、10日朝から予約した商品をいち早く受け取ろうとするファンもいた。大阪府高槻市の会社員大木祐二さん(44)は「小さくてびっくりだが、形は同じで懐かしい。一番好きなのはスーパーマリオ。徹夜でやるかもしれない」と話した。
初代のファミコンは世界で6千万台以上販売され、大ヒットした。(新田哲史)
■「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」に内蔵されている30ソフト(発売日、メーカー名は発売当時のもの)
ドンキーコング(1983年7月15日、任天堂)
マリオブラザーズ(1983年9月9日、任天堂)
パックマン(1984年11月2日、ナムコ)
エキサイトバイク(1984月11月30日、任天堂)
バルーンファイト(1985年1月22日、任天堂)
アイスクライマー(1985年1月30日、任天堂)
ギャラガ(1985年2月15日、ナムコ)
イー・アル・カンフー(1985年4月23日、KONAMI)
スーパーマリオブラザーズ(1985年9月13日、任天堂)
ゼルダの伝説(1986年2月21日、任天堂)
アトランチスの謎(1986年4月17日、サンソフト)
グラディウス(1986年4月25日、KONAMI)
魔界村(1986年6月13日、カプコン)
ソロモンの鍵(1986年7月30日、テクモ)
メトロイド(1986年8月6日、任天堂)
悪魔城ドラキュラ(1986年9月26日、KONAMI)
リンクの冒険(1987年1月14日、任天堂)
つっぱり大相撲(1987年9月18日、テクモ)
スーパーマリオブラザーズ3(1988年10月23日、任天堂)
忍者龍剣伝(1988年12月9日、テクモ)
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎(1988年12月24日、カプコン)
ダウンタウン熱血物語(1989年4月25日、テクノスジャパン)
ダブルドラゴンⅡ ザ・リベンジ(1989年12月22日、テクノスジャパン)
スーパー魂斗羅(1990年2月2日、KONAMI)
ファイナルファンタジーⅢ(1990年4月27日、スクウェア)
ドクターマリオ(1990年7月27日、任天堂)
ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会(1990年10月12日、テクノスジャパン)
マリオオープンゴルフ(1991年9月20日、任天堂)
スーパーマリオUSA(1992年9月14日、任天堂)
星のカービィ 夢の泉の物語(1993年3月23日、任天堂)
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