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5年8カ月ぶりの警笛 相馬-浜吉田で試運転

新しく建設された線路をゆっくりと走る常磐線の試運転車=新地町で2016年11月5日午前、大塚卓也撮影

東日本大震災で津波被害 12月10日運転再開へ

 東日本大震災による津波被害で運休が続いていたJR常磐線相馬(福島県相馬市)-浜吉田(宮城県亘理町)間で5日、12月10日の運転再開に向けて試運転が始まった。5年8カ月ぶりに響く電車の警笛に、沿線の住民が手を振って喜ぶ姿が見られた。

 JR東日本によると、この区間は全長約23キロ。うち津波被害の大きい新地町から亘理町にかけての約14キロで、線路と駅を最大1.2キロ内陸側に移し一部を高架化した。このため、区間距離は震災前より約600メートル長くなった。

 最初の試運転車両は2両編成で、5日午前10時ごろに相馬駅を出発。線路の状況を確かめながら、低速で仙台方面に向かった。運転再開までの1カ月間、信号設備や踏切などが正常に機能するかを確かめる。

 常磐線の小高(南相馬市)-相馬間は、南側に放射線量が高い東京電力福島第1原発周辺の区間を抱え孤立状態だったが、来月からの北側区間の再開により仙台方面と直接結ばれる。運休が続く南側の竜田(楢葉町)-小高間は、2020年春までに順次再開する計画だ。【大塚卓也】

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