「美肌体操」を披露する日本女子体育大学の学生=東京都世田谷区で2016年11月10日、江刺弘子撮影
ポーラは10日、都道府県別に肌を分析した「ニッポン美肌県グランプリ2016」の結果を発表した。2012年の第1回から4年連続1位だった島根県は2位で連覇を逃し、広島県が初めて1位となった。3位には鳥取県が入り、中国地方の3県がベスト3を占めた。
調査は15年9月1日~16年8月31日の間、ポーラのスキンチェックを受けた女性約65万件のデータをもとに、「ニキビができにくい」「シミができにくい」「くすみがない」「毛穴が目立たない」「キメが整っている」「うるおいがある」の6項目を分析し、都道府県ごとの美肌偏差値として算出した。
広島県はこのうち、「くすみ」と「毛穴」で全国2位、「キメ」と「シミ」が5位と、4項目で上位に入り、偏差値75.0で総合ランキング1位となった。島根県は偏差値が74.7と、僅差で5連覇を逃した。
広島県が1位になった理由について同社は、広島地方の昨年12月~2月の気温はこの5年間で一番高く、肌冷えや乾燥の影響が少なかったことと、紫外線が多くなる春~夏の降水量が例年より多かったため、日焼けのダメージが抑えられた結果としている。
同時に調査した生活習慣・体調アンケートでも、広島県は「首・肩のこり」を感じている人が最も少ないとの結果が出ており、「首・肩のこり」がないことで血液の巡りがよなり、美肌につながっていると分析した。
カープのリーグ優勝も美肌効果に?
東京都世田谷区の日本女子体育大学で開かれた発表会では、生活習慣が美肌を左右するとの結果を受け、同大の学生たちが研究成果を発表。また、日々の生活の中で簡単にできる、同大とポーラが考案した「美肌体操」が披露された。
学生による「スポーツと美肌」研究では、スポーツをする人が多い県ほど美肌が多いとし、1位は島根県、2位が秋田県だった。ともにバレーボールやバスケットボールが盛んで、県民の応援や関心が高く、室内施設が整っていることも理由に挙げられた。
ポーラの調査では、広島県は「ストレスが少ない」も4位に。暖冬という気象条件と、広島カープのリーグ優勝というスポーツへの関心が、広島女性を美肌に導いた?【江刺弘子】