国内最大の石垣島沖のサンゴ礁 半数以上が死滅
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この夏以降、海水温が平年より高くなった沖縄県周辺の海域で、大規模に発生しているサンゴの白化現象で、石垣島沖にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」ではすでに半数以上のサンゴが死んでいることが環境省の調査でわかりました。専門家は「地球の温暖化が関係していると見られ、サンゴが回復できるかどうかは見通せず、海の生態系への長期的な影響が懸念される」と指摘しています。
沖縄周辺の海域では、ことし7月から9月にかけて、海水温が平年より1度から2度高い状態が続いたため、サンゴが死にかけて白くなる白化現象が広い範囲で確認されています。
このうち、石垣島沖にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」について、環境省の石垣自然保護官事務所がことし9月から先月にかけて詳しい実態調査を行い、その結果を10日、明らかにしました。それによりますと、サンゴ礁全体の97%で白化が起きていることが確認されたほか、全体の56%は、すでに死んでいることがわかったということです。また、残るサンゴについても、半分は、今後、死んでしまう可能性があるということです。
こうした状況について、サンゴの生態に詳しい琉球大学の酒井一彦教授は「ことしはエルニーニョ現象で、特に海水温が高くなったが、長期的に見ても上昇傾向にあり、地球の温暖化が関係していると見られる。今後も海水温の上昇傾向が続くおそれがあり、サンゴが回復できるかどうかは見通せず、海の生態系への長期的な影響が懸念される」と指摘しています。また、酒井教授は、ことしオーストラリアのグレートバリアリーフや、タイなどでもサンゴの大規模な白化が確認されていることに触れ、「ことしは世界各地でサンゴの白化が起きている。沖縄と同じように、世界各地で、地球の温暖化によって海水温の上昇が起きやすい状況になっていることが関係していると見られる」と指摘しています。
このうち、石垣島沖にある国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」について、環境省の石垣自然保護官事務所がことし9月から先月にかけて詳しい実態調査を行い、その結果を10日、明らかにしました。それによりますと、サンゴ礁全体の97%で白化が起きていることが確認されたほか、全体の56%は、すでに死んでいることがわかったということです。また、残るサンゴについても、半分は、今後、死んでしまう可能性があるということです。
こうした状況について、サンゴの生態に詳しい琉球大学の酒井一彦教授は「ことしはエルニーニョ現象で、特に海水温が高くなったが、長期的に見ても上昇傾向にあり、地球の温暖化が関係していると見られる。今後も海水温の上昇傾向が続くおそれがあり、サンゴが回復できるかどうかは見通せず、海の生態系への長期的な影響が懸念される」と指摘しています。また、酒井教授は、ことしオーストラリアのグレートバリアリーフや、タイなどでもサンゴの大規模な白化が確認されていることに触れ、「ことしは世界各地でサンゴの白化が起きている。沖縄と同じように、世界各地で、地球の温暖化によって海水温の上昇が起きやすい状況になっていることが関係していると見られる」と指摘しています。