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【プロ野球】

筒香&中田&山田で超強力打線 きょうメキシコ戦

2016年11月10日 紙面から

練習中に笑顔を見せる左から侍ジャパンの筒香、中田、菊池=東京ドームで(北田美和子撮影)

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 日本の「ビッグ・ベースボール」を見せつける。10日からメキシコ、オランダと強化試合を戦う侍ジャパンが、敵将から強力打線を最大級に警戒された。4番候補のDeNA・筒香嘉智外野手(24)は「とにかく強い打球を打ちにいく。その中でホームランになればいい」と腕をぶした。

 日本は小技や機動力を駆使したきめ細かな野球を武器に、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第1、2回大会を連覇。以降、「スモール・ベースボール」が代名詞のように語られてきた。だが、1994〜96年にロッテとヤクルトでプレーしたオランダのミューレン監督は3監督が肩を並べた9日の会見で、「ウソ」と日本語で異議を申し立てた。

 「日本がスモール・ベースボール? ノーだ。うちは前回の対戦で6本塁打を打たれて16失点した。スモール・ベースボールとは言えないよ」。2013年の第3回WBC、2次ラウンド2回戦で7回コールド負けしたトラウマ(心的外傷)を赤裸々に語った。

 10、12年に巨人でプレーしたメキシコのゴンザレス監督も同調した。「日本は今季25本塁打以上の選手が多い。バントや盗塁、エンドランを絡めた野球もできるし、パワーを生かした野球もできる」。左右からの思わぬ“ほめ殺し”に、小久保監督は苦笑いを浮かべるしかなかった。

 10日のオーダーに関しては「打順はまだ決めていない。今夜、考えます」と明かさなかった。クリーンアップはセ・リーグで本塁打と打点の2冠王の筒香、2年連続トリプルスリーの山田、パ・リーグ打点王の中田で組むことが濃厚。今季3人で計107本塁打322打点の強力トリオだ。

 拮抗(きっこう)した展開が続く国際大会では一発長打で勝敗が決する試合も多い。指揮官は今回の4試合を「WBC前最後の強化試合。大切な調整の場」と位置付け、「本番を見据えた試合運びをしたい」と本気モード。世界が驚く破壊力を見せつけ、来春のWBC本番へ弾みをつける。 (小林孝一郎)

 

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