【巨人】宮国、来季3年ぶり先発再転向プラン「もう後がない」と決意表明

2016年11月10日6時0分  スポーツ報知
  • 来季は先発に再転向する宮国

 巨人の宮国椋丞投手(24)が来季、3年ぶりに先発に転向するプランが9日、浮上した。過去2年は全てリリーフ登板だが、尾花投手コーチは「中継ぎとどちらでもいけるよう準備してもらう。まだ24歳。本来なら彼が先発をやるのが一番いい」と明言した。13年に開幕投手を務めた経験もある宮国が加われば、先発陣の競争は激化。V奪回へ、由伸監督は柔軟な発想でチーム力を高めていく。

 持っている才能を最大限に生かしたい。由伸巨人が来季、宮国の先発起用を検討していることが明らかになった。尾花投手コーチは「編成がどうなるかまだ分からない。新戦力の適性も見てから決める」と前置きした上で、「宮国はまだ24歳。奪三振率も高くて中継ぎの適性もあるが、あの年代で他に先発がいない。この先のチームのことを考えても、先発をやるのが一番いい」と構想を披露した。

 チームで今季、1年間ローテを守ったのは菅野と田口だけ。トレードで吉川光を獲得するなど補強も進めるが、本来先発の宮国が競争に加われば、若くて強固な布陣を組める。尾花コーチは「今年はマシソンと沢村以外、右の中継ぎが田原と宮国だけだった。新人の谷岡(ドラフト3位)、リャオ(同7位)がどうか。高木勇人も短いイニングでもいける。新戦力を含めて他で中継ぎにメドが立てば、宮国を先発で使える」と説明した。

 宮国は昨年が39登板、今季が34登板で4勝1敗、防御率2・95。一時は勝ちパターンの一角を任された。ただ入団以来、将来のローテの柱として期待され、13年には開幕投手を務めた。最後に先発した14年10月6日の広島戦(マツダ)では、7回1失点で前田(現ドジャース)に投げ勝った。中継ぎ調整から長い回を投げる先発に移行するのは難しいため、尾花コーチは「どちらもいける準備をしてもらう」と指示を出した。

 秋季宮崎キャンプに参加中の宮国は連日、ブルペンに入って投げ込みを行っている。休養日のこの日は静養に努め、「投げて感覚をつかまないといけない。今年はふがいなかった。もう後がない。毎年、頑張りますと言い続けているので、最後にします」と決意を口にした。重信の二塁挑戦など、V奪回へ積極的に改革を進める由伸巨人。宮国の3年ぶりの先発プランもその一環だ。(片岡 優帆)

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