マック赤坂氏、現地で米大統領選見届け「泡沫の先輩として誇らしい」
「日本のトランプ」と自称する政治活動家のマック赤坂氏(68)は、8日(日本時間9日)の米大統領選の共和党、ドナルド・トランプ氏(70)の勝利の瞬間を米国で見届けた。マック氏は7日に自身の別荘があるカリフォルニア州ロサンゼルスに到着。投票日には図書館、消防署などの投票所3か所を回って、市民の動向を観察していた。
「ホワイトカラーが多いカリフォルニア州はヒラリー・クリントンの島のようなもの。トランプ氏支持などと口に出したら袋だたきにあいそうな雰囲気だった」。
しかし、マック氏は実業家出身で、泡沫候補と呼ばれ続けたという共通点があることから、投票権はないが、トランプ氏を支持。投票開始直前には、ハリウッドのチャイニーズシアター前で、トランプ氏に扮(ふん)してのスマイルダンスを行う計画だった。だが、事前にその行動を知った地元のミニコミ誌の編集者から「マックさん、止めた方がいい。それをやったら本当に殺されてしまいますよ」とたしなめられて断念したという。
ロサンゼルスのヨットハーバー、マリナデルレイにある別荘に戻って投票結果を見届けたマック氏は接戦の末のトランプ氏勝利を祝福。「カリフォルニア州だけを見ていたらとても勝てる雰囲気ではなかった。それでも隠れトランプファンはすごく多かったはずだ。米国は一つではなく、州ごとに全然違う国なのだということを感じた」と振り返った。
マック氏は2007年以来、参院選、都知事選などで「スマイル党総裁」として合計12回出馬しているが、未だに一度も当選したことがない。「泡沫」と呼ばれ続けているマック氏にとっては、同じように「泡沫」と呼ばれた新人で、政治経験がないトランプ氏の当選は、この上なく勇気づけられることだったようだ。
「泡沫の異端児が陽の目を見た。泡沫の先輩として誇らしいし、私マックにとっては大きな追い風ですよ。そして政治家というのは私やトランプ氏のように実業家で成功した人がなるべきだ」。マック氏は22日まで米国に滞在し、トランプ氏についての情報収集をする予定。来年は都議選などへの出馬を検討している。