繰り返す暴言、女性蔑視発言、父から受け継いだ不動産…トランプという男
2016年11月10日6時0分 スポーツ報知
トランプ氏は政治家としての経験や地盤は持たず、「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む」などと暴言を繰り返す実業家だ。2005年にテレビ番組収録した際「有名人なら女を思うままにできる」と発言し、ミスコンテストで優勝した後に体重が増えた女性を「ミス子豚」と呼ぶなど女性蔑視発言も多く、女性の反感を買った。一方で今年のノーベル平和賞にノミネートされている。
裕福な家庭の第4子として生まれた。名門ビジネススクールで学んだ後、父親から不動産を受け継いだ。1970年代から、オフィス開発やカジノ経営に乗り出し、83年に自身の名前を冠した高層の「トランプタワー」を建設。各地のリゾート施設なども手掛け「不動産王」と呼ばれるようになった。
87年にベストセラーになった自著にはこんな一節がある。「少し怒りを買うこと、議論を巻き起こすような言論を起こせば、メディアは取り上げる」。悪名は無名に勝ることを証明するかのようにメディアに露出し続けたが、大衆迎合主義者との批判も受けた。
ファーストレディーとなる元モデルのメラニア夫人も夫に負けず奔放な性格の持ち主。結婚翌年の00年、ラジオ番組で「(トランプ氏と)1日に1度はすごいセックスをしている」などと発言。3月の予備選前に、トランプ氏が所有するジェット機内で撮影したモデル時代のヌード写真が流出し、夫の足を引っ張る一幕もあった。