米大統領選 韓国メディアは同盟不透明と懸念11月10日 11時15分

アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が勝利したことについて、韓国の有力紙「朝鮮日報」は１０日の朝刊の記事で、トランプ氏が在韓アメリカ軍の撤退をほのめかし、駐留経費の韓国の負担を大幅に増やす考えも示しているとして、「米韓同盟が不透明になった」などと懸念を伝えています。

社説では「トランプ氏は『キム・ジョンウン（金正恩）朝鮮労働党委員長がアメリカに来たら対話する』と述べるなど、今後、アメリカと北朝鮮だけで核問題を協議するのではないかという分析もあり、不透明さは深刻だ」として、韓国の頭越しに北朝鮮との交渉が始まる可能性があるとの見方を示しています。

「ハンギョレ新聞」は、北朝鮮の核やミサイルの脅威に対応するため韓国への配備が決まっているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「ＴＨＡＡＤ」について、「トランプ氏はミサイル防衛システムは以前からあるものの使われていないとして無用なものだと主張している」としたうえで、今後、配備の再検討もありうると伝えています。