ドナルド・トランプ氏(70)の米大統領選当選に抗議する集会が9日夜(日本時間10日未明)、ロンドン中心部の米国大使館前で行われた。「人種差別にノー。トランプ氏にノー」などと書かれたプラカードを掲げた約100人が、「トランプをくびにしろ」と気勢を上げた。
集会は、人種差別や性差別、イスラム嫌悪に反対する左派系の市民団体が呼びかけた。若者が目立ち、失望から涙を流す女子大学生もいた。
トランプ氏の顔写真にヒトラーになぞらえる加工をして掲げていたスペイン系米国人の写真家シルビア・ウースレさん(42)は「米国人の自滅的な決断に失望した。今起きていることは1930年代の欧州を想起させる。トランプ氏は貧しく怒りを抱えた人たちの心につけ込んだポピュリストだ」と抗議した。ソマリア人の大学生ネイマ・オーマさん(22)は、「トランプ氏の当選は差別意識を広める土台になる。私は黒人でイスラム教徒。人々にあきらめずに差別に反対する運動を起こそうと言いたかった」と参加理由を話した。(ロンドン=渡辺志帆)
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朝日新聞国際報道部