MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports )の1週間レビュー
タッチバーなしの13インチMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)を購入して1週間が経過しました。早速、本体の角をぶつけてしまって凹んでしまい心も凹んでいます。アルミって丈夫なようで脆い素材ですよね。
iPhoneのように7000シリーズの硬いアルミを使ってくれないだろうかと思いつつ、パームレストの部分が汗で腐食してしまうかもなーと思いながら、13インチMacBook Pro(Late 2016)の1週間使ってみての感想レビューを書きたいと思います。
(凹んだのは本当に少しだけですけどショック。)
13インチMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)は非常にコストパフォーマンスの高い製品だと思います。タッチバーが必要がないのであれば、一番安い価格で購入することができる下位モデルで十分なのかなと思います。
僕が購入したのは13インチMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)のスペックは以下のとおりです。
- CPU:Intel 第6世代(Skylake-U)2.0GHzデュアルコアIntel Core i5
- GPU:Intel Iris Graphics 540
- RAM:8GB 1,866MHz LPDDR3
- SSD:256GB(リンク幅:x4、リンク速度:8.0 GT/s)
本当に必要最低限のスペックといった感じです。
MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)の良い点
まず、MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)の良い点をまとめていきたいと思います。
- 全体的にキビキビと動作する
- ちょうど良いサイズ感
- スピーカーの音が良い
- トラックパッドが大きく使いやすい
- 第2世代のバタフライキーボードが使いやすい
- ファンの音が静か!
全体的にキビキビと動作する
下位モデルのCPUプロセッサは決して速いものではなくRAMの容量も8GBと多くはありません。しかし、その割に全体的にキビキビと快適に動作してくれます。
現在、メイン機として使っている外部GPUを搭載している上位モデルの15インチMacBook Pro(Late 2013)と比較してもアプリの起動や動作速度が遅いと感じることは少ないです。むしろ、Safariの動くとか軽めのアプリの操作感について MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)の方がキビキビ動いているように感じます。
まあ、15インチMacBook Pro(Late 2013)はしばらくクリーンインストールをしていないので動作が遅くなっている可能性が高いんですが。
CPU性能を計測するベンチマークスコアはデュアルコアとクアッドコアの差が大きく出ていますがシングルコアスコアならほぼ同じ性能なんですよね。
起動時間を比較してみたのですが、さすがにファイル容量が大きなデータを開くときや重い処理をするときは15インチMacBook Proの方が速いですが、ちょっとした作業であれば性能の低いMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)でもキビキビと動いてくれます。
MacBook Pro Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports |
15インチMacBook Pro Late 2013 外部GPU付き |
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Illustrator CC 200MBのファイルを 起動するのに必要な時間 |
34.34秒 | 26.97秒 |
Photoshop CC 起動時間 |
10.99秒 | 10.99秒 |
写真アプリ 起動時間 |
3.39秒 | 3.29秒 |
旧モデルに比べてSSDストレージの速度が大幅に向上したことが体感速度が速いと感じる大きな要因となっているのかもしれません。
ストレージの書き込み、読み込み速度で3倍も高速になっているんですよね。そりゃ、MacBook Pro(Late 2013)よりも体感速度が早く感じるのも納得できるのかもしれません。
また、比較的パワーが必要となる4Kディスプレイに接続してもパワー不足を感じることはありません。
ちょうど良いサイズ感
12インチのMacBookは持ち運びには非常に重宝しますが、画面が小さく見下げる感じで画面を見るので本当に肩こりが酷くなり午後から憂鬱な気分になってしまいます。しかし、13インチのMacBook Proは程良い画面サイズで見下げる角度が穏やかなので肩こりは起きません。
本体サイズも旧モデルから小さく軽くなったので持ち運びもお手軽で簡単!
外部ディスプレイを繋いだときにこのように縦に並べて使えるのも13インチのメリットと言えるのかもしれませんね。
15インチだと画面が大きすぎて外部ディスプレイを縦に並べて使うのは少々厳しいんですよね。僕が試した中では12インチのMacBookが一番外部ディスプレイと繋いだときの相性が良かったように感じましたが。外部ディスプレイをメイン画面にして12インチMacBookはサブ画面付きキーボード的な役目で使うことができます。
トラックパッドが使いやすい
MacBook Pro(Late 2016)に搭載されている感圧式のトラックパッドは超巨大です。これでもかってくらい大きいです。
この大きなトラックパッドは本当に使いやすいです。誤動作することもほとんどないですし、感圧トラックパッドなのでちょっと押し込むだけでクリックすることができますしこれに慣れると今までの普通のトラックパッドのクリックが硬いと感じるくらい。
さらにトラックパッドの隅っこでクリックしてももちゃんと反応するのがイイ!
今までマウス派だったんですけど完全にトラックパッドの方が使いやすいと思うようになってしまいました。
スピーカーの音が良い!
今までの13インチモデルはスピーカーグリルがありませんでしたが、新型モデルは15インチと同じように左右にスピーカー専用グリルが搭載されています。
スピーカー自体はパームレストのサイド部分に搭載されていますが、ちゃんとしたスピーカボックスにスピーカーを入れることでメリハリのある音が鳴っています。低音はあまり出ませんが中高音が綺麗に鳴っているのでボーカルの声が際立って聞こえる感じですね。
第2世代バタフライキーボードが打ちやすい!
第2世代のバタフライキーボードは本当に使いやすいです。
今までの13インチ、15インチMacBook Proから乗り換えた人は違和感ありまくりなのかもしれませんが、第1世代バタフライキーボードを搭載している12インチMacBookから乗り換えた人は本当に使いやすいと感じると思います。
とにかくキーのストロークがないんですよねー。
でも不思議なことにしっかりと反応が返ってくるのがすごい。
バタフライキーボードを使いこなすコツは軽くタッチする感じでタッチタイピングをすることでしょうか。キーを押すというよりも軽く触れる感覚で打つと非常に打ちやすいです。ストローク量が減るので文字を打つスピードも速くなったように感じます。
ファンの音がめちゃ静か
MacBook Proはファンが内蔵されており、ヒンジ部分に排熱するための穴も空いています。でも、ファンの音がほとんどしません。ファンレス構造の12インチMacBookかと思うくらいです。
新型モデルはファンも新しく設計し直し効率的に排熱をしノイズを最小限に抑えてみたいですね。前モデルのファンもかなり静かでしたが全開で回り出すと結構うるさかったので、この進化は何気に嬉しい。
MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)の微妙な点
次にMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)を使って微妙だなーと感じた点です。
- P3ディスプレイの良さがよく分からない
- ポートの少なさ
- 外部ディスプレイに接続する時には注意
P3ディスプレイの良さがよく分からない
iMac 4K/5Kディスプレイモデルに続いてMacBook Pro(Late 2016)にも標準的なRGBより25%多い色を表示させることができるP3ディスプレイが搭載されています。特に緑と赤の色域が広がっているそうですが、見比べてみても色合いが良くなったのかどうかはちょっと良く分からないですね。
なんとなく、赤色の色が深いようにも見えるでしょうか。写真をRAW現像しているこだわりのあるフォトグラファーには嬉しいディスプレイなのかな?
とはいえ画面が汚くなったわけではないので問題はないんですけどね。
ポートがUSB-Cの2基だけと少ない
MacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)は Thunderbolt 3(USB-C)ポートが二つとヘッドフォンジャックしか搭載されていない非常にシンプルです。
僕はワイヤレス環境を整えている方なので特に問題はないのですが、SDカードやいつものUSBメモリを気軽に使うことができないのは不便になるかもしれませんね。
多分、困るという人の方が多いのかもしれません。この辺りは時間が解決してくれると思いますが、現時点では不便と感じることが多いかもしれません。
外部ディスプレイに接続する場合は注意
Appleから発売されている「Thunderbolt 3(USB-C)-Thunderbolt 2変換アダプタ」がDisplayPortに対応していないことが少し残念なところでしょうか。普通に外部ディスプレイと接続ができるもんだと思って間違って購入してしまいました。
DisplayPortを使って外部ディスプレイに接続するにはサードパーティ製の USB-C - DisplayPortケーブル または USB-C - DisplayPort 変換アダプタを使うしかないので、少し気をつけた方がいいかもしれません。
正直なところ本体には文句ないんですけど、アクセサリの「Thunderbolt 3(USB-C)-Thunderbolt 2アダプタ」がDisplayPortの外部ディスプレイに対応していなかったという点が納得できないところですね。
まとめ
タッチバーを搭載していない13インチMacBook Pro(Late 2016 Two Thunderbolt 3 Ports)はスタンダードなモデルでバランスが取れたデバイスだと思います。上位モデルのタッチバーにこだわりがないのであれば価格も3万円ほど安いのでいいのではないでしょうか。
また、電池の持ちもなかなかいいと思います。実はタッチバー無しモデルのバッテリー容量はタッチバー有りモデルに比べて少しだけ多くなっています。
- タッチバー無しモデル:54.4Wh
- タッチバー有りモデル:49.2Wh
さらにCPUはクロック数が2.0GHzと抑えられていますし、タッチバーを搭載していないということはタッチバー有りモデルに比べても電池の持ちはいいはず!公式のバッテリー駆動時間が同じになっているのか不思議でならないのですが。
なので、モバイル機としては非常にバランスが取れているのかなと感じます。あと、色はスペースグレイがカッコイイと思います!背面のリンゴマークが光らなくなったのが嫌だという人もいるみたいですが、個人的には控えめになって嬉しいんですが、どうでしょうか。