高津祐典
2016年11月9日14時52分
中国・清を描く浅田次郎さんの代表作「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」シリーズの最新作『天子蒙塵(もうじん)』(講談社)が、刊行された。舞台は満州国の建国前夜。最後の皇帝溥儀(プーイー)の側室であり、史上初めて中華皇帝と離婚した文繡(ウェンシウ)が自らの生涯を語っていく。特異な人生を歩んだ彼女に、溥儀はどう映っていたのか。
西太后と皇帝、その側近を描いた1996年刊行の『蒼穹の昴』から20年。累計500万部超のシリーズは『珍妃の井戸』『中原の虹』『マンチュリアン・リポート』と続き、第5部で溥儀の時代に行き着いた。
その間、文繡の物語は積み重なっていた。自由を求め、自ら運命を切りひらいた彼女をずっと描きたかったという。「別れた恋人を思い出すように、ふと文繡を思い出していました。やっとたどり着けました」
皇帝との離婚から2年。物語は…
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