サバ寿司文化、深堀発信を 京都・美山でサミット開催へ
福井県の若狭地方から京都市内までを結ぶ「西の鯖(さば)街道」が通る京都府南丹市美山町の旧鶴ケ岡小で13日、「京都美山さば寿司(ずし)さみっとin鶴ケ岡」が初めて催される。サバ寿司や特産品を扱う市、シンポジウムなどを通じて、サバ寿司文化の深掘りや発信を目指す。
西の鯖街道が育んだ食文化や、鶴ケ岡の家庭で作られる伝統的なサバ寿司の魅力を広く伝えようと地元の鶴ケ岡振興会と府南丹広域振興局が主催する。
同町内から集まったサバ寿司や特産品、野菜などを販売する市を設けるほか、地元の主婦らが腕を競うサバ料理コンテストなどを繰り広げる。
シンポジウムでは、小説「鴨川食堂」で知られる作家柏井壽さんが「京都人にとってのさば寿司」をテーマに講演する。京寿司「いづう」(京都市東山区)で修業した料理人や地元でサバ寿司を作る女性らによる討論会も行う。
同振興会は「めったにできないサバ寿司の食べ比べや、地域の食文化を見つめ直す講演を楽しんでもらいたい」と意気込む。
午前10時~午後4時半。シンポジウムは午後1時半から。入場無料。同振興会TEL0771(76)9020。
【 2016年11月10日 10時47分 】