≫皆さんありがとうございます。
皆さん本当に待っていてくださってありがとうございます。
大変に複雑な選挙戦でした。
本当にありがとうございます。
私は、つい先ほどヒラリー・クリントン前国務長官から電話をもらいました。
ヒラリー・クリントン氏は私たちみんなにお祝いを伝えてくれました。
私たちの勝利に対するお祝いです。
私もクリントン一家が非常に懸命に大統領選で戦ったことに対してお祝いを伝えました。
クリントン氏は本当に大変な戦いぶりを見せてくれました。
ヒラリー・クリントン氏は非常に長くそして、非常に懸命に戦ってくれました。
彼女には感謝しなければなりません。
私たちの国のために本当に大きな貢献をしてくださいました。
そして、これからアメリカは分断の傷を癒やしていかなければなりません。
団結していかなければなりません。
全ての共和党員、民主党員無党派層アメリカの全国の人々に申し上げたいと思います。
私たちは、これから力を合わせて1つの団結した国民となるのです。
今は、その潮時です。
私はアメリカの全ての国民に約束しました。
私は全てのアメリカ国民の大統領になると。
それが、私にとってとても大事なことです。
私を支持しないことを決めた人も何人かはいらっしゃるでしょう。
それでも皆さんに私は手を差し伸べます。
皆さんに助けていただきたいんです。
ともに力を合わせてこの偉大な国を団結させるためです。
はじめから申し上げていたとおり私たちの選挙戦は選挙戦というよりも信じられないような偉大な運動でした。
何百万人もの懸命に働く男性、女性。
この国を愛しそして、より明るい未来を自分たちや家族のために実現したいと思っている方々の運動でした。
この運動は、全ての人種全ての宗教、全ての信念全ての背景を持つ国民の運動でした。
国民のために尽くしたい。
そして、これからも私はその気持ちを持って前に進んでいきます。
ともに力を合わせて私たちは差し迫った問題に取り組みこの国を立て直し、アメリカンドリームを新たなものにしていきます。
私は、これまでずっとビジネスで生活をしてきました。
そして、これまで人々が手をつけてこなかったプロジェクトを行い世界中の人々と一緒に仕事をしてきました。
これからは、この国で、それをやっていかなければなりません。
この国にはとても大きな可能性があります。
この国には非常に大きな可能性がある。
すばらしいことだと思います。
全てのアメリカ国民にチャンスがあるのです。
彼の、あるいは彼女の潜在力を生かすチャンスです。
この国の忘れられていた男性、女性たち。
もはや、忘れられた存在ではなくなります。
私たちは、これから都市部の再建を行います。
そして、ハイウェーやトンネル空港、学校病院や道路を再建します。
インフラを立て直すのです。
そして、何よりも何百万人もの人々が仕事ができるようにしていかなければなりません。
そして、そうやって国を再建していくのです。
また、私たちはようやく偉大な復員軍人に対してきちんとした対応をしていくとができると思います。
本当にアメリカに忠誠を誓った多くの退役軍人この18か月の中で多くの退役軍人の方々から話を聞いてきました。
それが、私にとって本当に大いなる名誉でした。
退役軍人はすばらしい方たちばかりです。
この国の成長に必要です。
その方々の能力を生かしていかなければなりません。
そして、能力のある方々がその潜在力を全て出し尽くすことができるようにしていかないといけません。
私たちには偉大な経済計画があります。
成長を2倍にし世界の最強の経済にしていきます。
そして同時に、私たちはほかの国々と協力していくのです。
その意思を持っている国々とともに。
すばらしい関係を築いていけるでしょう。
夢は大きすぎることなくチャレンジは大きすぎることはないのです。
私たちの未来は何も不可能なことはありません。
アメリカは、長い間最高のものから遠ざかってきました。
私たちは取り戻さなくてはなりません。
この国の運命をそして大胆で大きな夢を描かなくてはなりません。
国のために。
成功を取り戻していかなくてはならないのです。
世界の皆さんに申し上げます。
私たちは常にアメリカの国益を最優先してきました。
どのような国ともフェアな関係を築いていきます。
全ての民族、全ての国々とともに共通の土壌を見つけていきます。
敵対関係ではなくパートナーシップを。
紛争ではありません。
そして、この機会を利用して申し上げます。
歴史的なこの勝利を手にするのを手伝ってくださった皆さんに感謝をしたいです。
私のことを上から見下ろしている両親にまず感謝したいと思います。
彼らから多くのことを学びました。
両親はさまざまな意味で、本当に偉大な両親でした。
そして、マリアンとエリザベス私の兄弟にもお礼を言いたいと思います。
こちらの壇上にいます。
どこですか、どこかにいますね。
恥ずかしがりやなんですよ。
そして私の兄弟のロバート友人でもあります。
ロバートはどこかな。
私の兄弟、ロバートです。
皆さんステージに乗ってくださいね。
そして、亡くなった私の兄弟フレッドにもお礼を言いたいです。
すばらしい家族すばらしい兄弟でした。
私はとても幸せです。
偉大な兄弟と両親を持つことができました。
そして、メラニア。
そしてイヴァンカ。
エリック、ティファニー。
そしてバロン。
愛しています。
ありがとう。
こんなに夜更けまで起きて待っていてくれました。
これは大変なことですよね。
この政治的な問題というのは本当に大変なものです。
家族に感謝を伝えたいです。
みんな、ありがとう。
ダーラ、あなたもすばらしい仕事しました。
バネッサ、ありがとう。
すばらしいグループです。
皆さんは本当にすばらしいサポートをしてくださいました。
大人数ですよね。
小さなグループだったのにこの大人数大所帯を見てください。
スティーブ、デイビッド。
すばらしい才能ある人々が集まってくれました。
特別なことです。
特にお礼を言いたいのは元市長に対してです。
すばらしいサポートをしてくれました。
私たちと移動し、会議に参加しいつも一緒ですね。
クリスティ知事もいますよ。
彼もすばらしい人物です。
ありがとう。
そして、最初の上院議員としてそしてとても尊敬されている人物私に最初に支持表明してくれたジェフ議員。
すばらしい男性です。
ほかにもすばらしい人がいます。
タフな人です。
楽な相手ではありませんよ。
それは、誰でしょうか。
登壇してくれましたね。
ジュリアーニ市長です。
それ以外にもすばらしい人がいます。
私の友人です。
彼は私のライバルだったんです。
実は、私たちと立ち向かっていった人物でもあるからです。
ベン・カーソン氏です。
予備選で戦いました。
マイク氏もどこかに来ているはずですよ。
マイクは家族のサラさんたちと一緒に来てくださっています。
マイク・フリン将軍も来てくれています。
マイクはどこにいるんでしょうか。
ケラード将軍も来ているはずです。
200人以上の軍の幹部が私たちに賛同してくれました。
特別な方々です。
22人の議会勲章を受け取った方々も私たちを支持してくださいました。
特別な方々です。
本当に彼らはすばらしい方々です。
信じられないようなスターだと言うべきでしょう。
そう、もうこれまで言ったことがあるかもしれませんがナイツさんのことを知ってますか?彼はスーパースターです。
でもスーパースターだと言えたのは勝てたからです。
例えば、事務局長が2番になったとしたら美しいブロンドのバスをたてることはできたかもしれませんが彼は本当のスターなんです。
彼ほど勤勉に働く人はいません。
どこにいるのかな?舞台に上がってきてくださいよ。
そろそろ人前に出てくださいね。
何か言ってくださいよ。
≫皆さん、アメリカ合衆国次期大統領ドナルド・トランプ氏です。
本当にすばらしいことです。
名誉なことです。
≫本当にすばらしい人です。
私たちの全米ライフル協会とのパートナーシップは私たちの成功にとってはとても重要でした。
本当に信じられないようなすばらしい人もいました。
シークレットサービスの方々です。
とてもタフです。
しかも、頭もよく非常に頭が切れるんですね。
シークレットサービスとは問題を起こしたくないですね。
多くの人々が私に向かってきたときに私を守ってくれました。
シークレットサービスの方々はとてもすばらしい。
本当に感謝を伝えたいと思います。
ニューヨークの法執行官警察官の方々も今日、ここに来てくれています。
すばらしい方々です。
時に残念ながら正当に評価をされないことがありますが私たちは警察官の方々を高く正当に評価しています。
まさに歴史的な出来事でした。
しかし、本当に歴史的になるためには偉大な仕事をしなければなりません。
私は、皆さんを決して裏切りません。
皆さんの期待に応えます。
約束します。
すばらしい仕事をします。
皆さんの大統領として。
そして2年後、3年後あるいは4年後、あるいは8年後になるかもしれませんが皆さん、多くの方々は懸命の私のために支援をしてくださいましたが本当に、私を支援してよかった誇りに思えると思ってくださるでしょう。
選挙戦は終わりました。
しかし、この運動の私たちの仕事は今、始まったばかりです。
これから、すぐにアメリカ国民のための仕事に着手します。
そして、できれば、皆さんに誇りを持ってもらえる大統領としての仕事をしていきたいと思います。
本当に名誉なことです。
すばらしい夜でした。
この2年間、すばらしい選挙戦を戦いました。
私は、この国を愛しています。
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
マイク・ペンス副大統領にもお礼を言いたいと思います。
≫ご覧いただいておりますのはトランプ陣営の集会場のライブの映像です。
大統領に当選確実となりましたトランプ氏が家族と抱き合っている光景です。
アメリカ大統領選挙で当選が確実となった共和党、トランプ氏が今、勝利宣言を行いました。
アメリカのCNNテレビなども共和党のトランプ氏がオハイオ、フロリダなどの州で勝利して当選確実にしたと報じました。
トランプ氏はニューヨークで支持者らを前に演説をして全ての人のためになる大統領になると団結を訴えました。
また民主党のクリントン候補から電話で選挙戦の勝利を祝福されたことを明らかにしています。
画面の下に出ております215、288という数字が出ておりますが州ごとに割り当てられました538人の選挙人の過半数270をトランプ候補は超えました。
午後に入って接戦、大激戦でどういう数字の動向になるのかまだ、わからなかったんですが最終的にウィスコンシン、アリゾナそして、20人の選挙人を持つペンシルベニアなどを取って288人という数字に現在、なっています。
トランプ候補が退場していきます。
では、会場の横地さん。
今、そこで生で演説を聞いていてどんな印象を持ちましたか。
≫最初の冒頭にクリントン氏への感謝から始まったことが非常に大きな驚きでした。
対立候補をきちんと受け入れそして相手の労をねぎらうところからこの演説を始めたというのはトランプ氏が今後分断を超えてこの国を治めていこうという覚悟を示したもののように見えました。
これまでのトランプ氏はクリントン氏に対する非常に激しい非難合戦を繰り広げてきましたのでこれだけのクリントン氏を手ばなしでほめる形での演説は私は聞いたことがありません。
そういう意味では今日初めて、和解へ向けた第一歩をお互い、踏み出したともいえるかもしれません。
まだ始まったばかりですけども今日の演説、冒頭の部分は非常に、クリントン氏に歩み寄りを見せる形となりました。
何より、国民のために自分が偉大な仕事をしたい。
誇りに思ってもらえる大統領になりたい。
そういう演説に聞こえました。
≫横地さん、ニューヨークは今、真夜中ですよね。
≫はい、そうなんです。
今、午前3時5分過ぎです。
まもなく3時10分になるところですが本当に、もう真夜中といいますか未明ですね。
この会場もう、すでにいる人は12時間以上いる人もいると思います。
トランプ氏の登場を待ってメディアも、支援者の人たちもここで12時間以上待っている人たちも実は、いるんですね。
そういう意味ではようやく1つの山が終わったことになります。
≫勝利の余韻に包まれているトランプ陣営から横地記者がお伝えしました。
≫一方でヒラリー・クリントン陣営の会場中継をつなぎます。
吉川さん。
≫クリントン氏なんですが正式には自らの口で敗北宣言は、まだしていません。
こちらで準備されていたクリントン集会も先ほどお開きになったばかりです。
クリントン氏は登場しませんでした。
クリントン氏の代わりに登場したのが陣営の選対本部長なんですが私たちは票を数えていると述べました。
そのうえで来ていた支持者たちに家に帰るように伝えました。
今夜は話さない。
明日もっとたくさん話すことがあるだろうと話しています。
こちら、会場は最初、各州でのクリントン氏の勝利が伝えられると大きな歓声が上がっていたんですけども次第に激戦州のフロリダ州などをトランプ氏が取ると次第に祈るような表情に変わっていきました。
見ていられないとして途中で帰る支持者の姿や涙を見せる支持者の姿もありました。
クリントン氏の夜が明けてからの予定は未定なんですけど恐らく、敗北宣言か何かの形でスピーチをすると思われます。
≫吉川さん今、吉川さんがしゃべってくれている背景の映像を見ていると会場が撤収されていて本当に、負けたんだということがよくわかりますしそれから、支持者の皆さんも落胆の表情で皆さん、映っていましたけどいわゆる、これで今日はお休みしようという話が民主党の幹部からあったときの聴衆といいますか支持者の雰囲気はどんな様子でしたか。
≫陣営の責任者からスピーチがあったのはわずか数分なんですけどそのときにはかなりヒラリーコールが沸き起こったりとか、そのときは一時、盛り上がっていました。
ただ、開票速報が着々と伝えられていくにつれてだんだん盛り上がっていったのもだんだん静かな雰囲気になりまして非常に、食い入るような目で見ているのが印象的でした。
≫ヒラリー候補からトランプ候補に勝利をたたえる電話をしたと。
電話があったとトランプ候補は演説で話したんですがこれは、そちらでも把握できている情報ですか。
≫こちらの陣営から正式に電話でお祝いを伝えたということはまだ、出ていません。
≫明日はヒラリー候補どういう動きになるんでしょうか。
≫まだ、こちらの集会が終わったばかりですので次の予定がまだ出ていない状況ですが恐らく、選対本部長も明日、もっと話すことがあるというふうにおっしゃっていましたので恐らく、何かしらの形で公の場に出てくるのではないかと思われます。
≫ありがとうございました。
クリントン陣営吉川記者でした。
≫今回のアメリカ大統領選挙で≫アメリカ大統領選挙開票作業はまだ続いていますがここまでの投票結果を確認します。
現在、共和党のトランプ氏が選挙人総数538人のうちの過半数270人を超え当初は優勢とみられていたクリントン氏を破りました。
トランプ氏はオハイオを制する者が全米を制すると呼ばれる激戦州のオハイオで勝利し、更に選挙人が多いフロリダ州やノースカロライナ州を制したことで優勢に進めました。
全米50州のうちでまだ結果が出ていないところはペンシルベニアなど残り5州です。
≫では、ニューヨークにありますCNNの開票センターを呼んでみたいと思います。
山下さん、お願いします。
≫こちら、CNNも驚きに包まれました。
実は、どのメディアもクリントンさんが当選すると高い確率で事前には示していました。
そして、この勝因なんですけども開票結果を見ると明白なんです。
トランプさんの戦略がずばり当たりました。
それは、ひと言で言うと反TPPなんですね。
トランプさん反TPPで雇用を取り戻すと。
つまり、貿易協定が全てのアメリカの雇用を奪っていると。
だめなんだという主張をしましてなんと、重工業地帯が盛んなオハイオ州、周辺のウィスコンシン、ミシガンなど全てで勝ってしまいました。
この地域は自動車産業や鉄鋼業が今下火になっているということで白人労働者がトランプさんの政策の現実味はわからないけどもとにかく現状を変えたいという人が多くいましてそういった人たちに強く支持されました。
トランプさんは、そのほかにも経済成長4%などいろいろ現実離れした政策を掲げているのですが先ほどの演説では、とにかく経済をよくするということをアピールしました。
これから具体的にどう実施していくか今後、問われることになります。
≫ありがとうございました。
CNNからお伝えしました。
スタジオには今日は上智大学の前嶋和弘教授にお越しいただいております。
アメリカの現代政治議会選挙などにお詳しい前嶋さんです。
よろしくお願いします。
いろいろ伺いたいんですがまず前嶋さん、最初に感想から聞かせていただけますか。
≫まさかが現実になったということだと思うんですね。
ちょっとどう言えばいいんですかね。
鳥肌が立っている状況です。
私自身も。
≫どういう意味の鳥肌ですか?≫考えていたことと全く違う状況がわずか数十時間で起こってしまったと。
それくらい、アメリカの人たちの怒りというか閉塞感が大きいのかと。
その意味で、驚きましたね。
≫直前でとにかく世論調査の結果で拮抗したり、わずかにクリントン候補がリードして今日を迎えてきたということでしたが意外や意外、各州の勝利を、敗北を見ていくとほとんど、例えばアメリカの真ん中辺りは全部トランプ氏が取ったというふうに地図を見て…。
面積ではありませんけどそう見えますよね。
≫そうですね。
真ん中のところは先ほどもあったんですけどちょうど、雇用の問題が出ていて怒れる白人の男たちというのが多いわけですよね。
その人たちの怒りがこの票につながったんだと思います。
≫大谷さんまずトランプ氏勝利のニュースをどう受け止められますか?≫どうしても国内から見ていくとさあ、日本の政府大変なことになったなと。
安全保障もそうですし。
そもそも、先ほどのCNNからの中継にあったように反TPPで勝利したとなれば承認案と関連法案を通した日本はどうなるんだと。
絶対、再交渉しないといって承認案通したので根底から日本の政治も見直さなければならなくなった。
そのショックは大きいと思いますね。
≫そして、もう1人伊井政治部長にも今日は加わっていただいるのですが伊井さんは元ワシントン支局長でアメリカの政治をよく見てきているんですが前々回ですか大統領選の取材は。
≫2008年、オバマ大統領の1期目の選挙のときに取材しました。
≫そのときの、いわゆるオバマさんもぐっときた。
今回のトランプさんが最終的にはクリントン氏が勝つだろうといわれていたのを逆転してきた。
違いみたいなものは感じますか。
≫やはり今回、1つキーワードがチェンジということだったと思うんですね。
オバマ大統領が2008年のときの選挙もやはり、イラク戦争あるいはリーマン・ショックからチェンジしようとそのためには、団結しよう。
赤も青もない。
黒人も白人もない団結しようという標語でそれで勝ってきたんだと思います。
今回もチェンジの意味がかなり変わって今度、経済的な格差を変えようというトランプさんの訴えにやっぱり、白人の労働者を含めて共感を呼んだと。
一気に流れとなって今回、最後決めたんではないかなと感じました。
≫ただ、経済的な格差はこれまでもあったと思うんですがそれがなぜ、今このような形で大きなムーブメントになったのでしょうか。
≫これは、民主党政権オバマ政権、8年間本来なら、労働組合を支持母体にしている政党ですからそういう労働者の味方をする政策があってしかるべきだったんですけどむしろ、民主党政権指導層は共和党化してきてしまったと思うんですね。
つまりはウォール街から献金をたくさんもらうとかあるいは発展したテクノロジーを使って先ほどTPPの話もありましたが国際経済にアメリカが中心となってやっていこうというのが外に向かってやっている。
今まで共和党がやってきたことを民主党がやっていることについて白人の労働者の人たちが自分たち、なかなか生きていけないんじゃないかついていけないんじゃないかという反感がこれは民主党、共和党関係なくワシントンに対する反感が出てきたんじゃないでしょうか。
≫前嶋さんどうお考えですか。
≫今、ワシントンに対する反感ってものすごいですね。
共和党と民主党が対立して物事が進まなかった。
法案ができなかった。
政治が動かなかった。
政治不信でこんなに汗水たらして働いているのになんでアメリカの政治は動かないんだってこの怒りは、すごいんですね。
≫いわゆる、既成政治のいってみればヒラリー・クリントンという人物は象徴のように捉えられてしまったということですかね。
≫もう92年のビル・クリントンさんの当選のときからずっとワシントンの中心にいる人なので≫ニューヨークタイムズスクエアには吉田記者がいます。
吉田さん、今はまだ深夜ですけどもそちらは、どうなっていますか。
≫こちら、午前3時30分をまもなく迎えようとしているニューヨークの中心タイムズスクエアなんですが先ほどまでは、かなり多くの人がこちらのタイムズスクエアにいました。
そして、第45代アメリカ合衆国大統領に決まったドナルド・トランプ氏の演説をこの画面でみんな見て、一様に肩を落とす人、喜ぶ人悲喜こもごもといった感じでした。
こちらのニューヨークはクリントン氏が勝利したということもあってインタビューした人には非常に失望していると。
これ、冗談かと思った。
でも、この冗談と私は4年間直面していかなければいけないと肩を落として帰っていきました。
こちら、タイムズスクエアからお伝えしました。
≫吉田さん、トランプ陣営もクリントン陣営も集会している場所は非常に近くて2kmぐらいしか離れていないところで両陣営やっていたと思うんですがそこから両方、明暗分かれて支持者の皆さんはそのタイムズスクエアに集まってきてたんですか?≫ここは強烈な支持者という形の人は少なかったんですけど、とにかく選挙の行方がどうなるのかということを気にしているという人が多かったです。
開票が始まってからはこの辺りには、たくさんの人が携帯電話を見ながら投票の行方をずっと気にしているという人が多かったですね。
≫ありがとうございました。
≫トランプ氏の勝利で≫トランプ候補の勝利をマーケットはどう受け止めたんでしょうか。
新谷記者の報告です。
新谷さん。
≫マーケットにとっては事前の予想を覆すまさにトランプショックとなりました。
事前の予想はクリントン氏勝利が優勢で午前中は株価も一時値上がりしました。
それがトランプ氏優勢が強まると一気に売りが広がり日経平均株価の終値は昨日に比べ900円以上下落しました。
これも直前の予想を覆した6月のイギリスの国民投票のとき以来の下げ幅です。
≫実際にトランプさんがなるという形になりますとアメリカのグローバリゼーショングローバルリズムが保護主義のほうに傾くような形になりますので当然、物の行き来が悪くなる。
経済の制限速度が落ちるという話になりますね。
当然株価としてもよろしくない。
≫また、円高への警戒感も強まっています。
今日だけで一時1ドル=109円台まで円が急騰するなど乱高下しましたが今後、90円台まで円高が進むという見方があります。
≫新谷さん、トランプリスクというような言い方ずっとされてきたんですがそれが、現実のものになったその市場というのはトランプ氏がもうひょっとしたら勝つかもしれないという2時台、3時台くらいどんな空気でしたか?そこは。
≫午前中まではまだ300円台の下落だったんですがオハイオ州ですとかフロリダ州ですとか勝敗の鍵を握るといわれていた州でトランプ氏が勝利と伝えられると一気に1000円以上の値下がりとなりある意味パニック状態でした。
≫イギリスがEUから離脱したときに株価も下がりましたけどそれに匹敵する動きですね≫そうですね。
その当時は株価1200円程度の下落でしたけど今回も900円というところで株価の動きとしては似ているんですけどもマーケット関係者は今後の影響はイギリスの国民投票のとき以上に大きいと見ています。
≫ありがとうございました。
経済部、新谷記者でした。
≫日本政府は、どんな反応を見せているのでしょうか。
総理官邸です。
藤川さん、お願いします。
≫政府は今朝までクリントン氏が優勢と見ていましたのでまさかの展開に衝撃を隠せない様子です。
というのもトランプ氏に関しては政権のキーパーソンが誰になるのかさえ手探りの状況で、外務省からはお手上げだという声が漏れています。
安倍総理は早速、総理補佐官を週明けからアメリカに派遣して新しい政権の関係者と接触するよう指示しました。
そして、先ほど安倍総理はトランプ氏に祝辞を送りました。
日米同盟の絆を一層強固にするとともにアジア太平洋地域の平和と繁栄を確保するために日米両国で主導的な役割を果たしていくことを心から楽しみにしていると呼びかけています。
そうした中で、政府が一番懸念しているのは経済。
特に為替への影響です。
与党内からも早速景気を下支えするため補正予算が必要だという声が出ています。
そして、TPPについては脱退を主張しているトランプ氏の下では絶望的だという見方が広がっています。
一方、安倍総理周辺では総理と意外と気が合うのではないかと首脳同士の個人的な関係構築に期待する声が出ています。
安倍総理としてはできるだけ早く直接会談して個人的な信頼関係を築きたい考えです。
≫続いて、イギリスです。
ロンドンから中継です。
金子さん、お願いします。
≫こちら、ロンドン中心部の金融街シティーでも予想外の結果に大きな衝撃が広がっています。
つい30分ほど前にロンドンの株式市場が取引を開始したのですが一時2%近く下落したという情報が入っています。
その後、株価は乱高下を繰り返していまして全く今後の予想がつかないという状況です。
実は、イギリスのEU離脱が決まった6月の国民投票の際は株価は一時9%近く下落しました。
そこまでの下落率にはまだ至っていないのですがいずれにしても市場関係者からは大きな警戒感というのが広がっています。
今回の結果をイギリスメディアも衝撃をもって伝えています。
金融アナリストの中にはトランプ氏の勝利は市場には織り込まれていなかった。
全く予想外の結果だったという声も上がっています。
実はロンドンの株式市場では10月下旬にクリントン氏のメール問題でFBIが再捜査を開始しトランプ氏との接戦が伝えられてから株価が一時4%以上、下落していましたがその後、再び株価は上昇していました。
イギリスをはじめヨーロッパの市場ではEU離脱が決まってから混乱が続いていましたがその後、順調に回復している中で今回の予想外の結果となったわけです。
6月の国民投票の際もイギリスの大方の市場関係者は離脱を想定していませんでした。
まさに、今回の結果6月の悪夢の再来だという声も上がっています。
イギリスをはじめヨーロッパの経済は非常に不透明な状況が続いていますが今後のアメリカとの外交関係を含めて更なる大きな不安要素が加わっています。
≫ロンドンからお伝えしました。
続いて韓国ソウルです。
韓国も朴槿惠政権の土台から揺るがされているという状況なんですがソウル、そちらの受け止めはどうでしょうか。
≫西村がお伝えします。
韓国政府はこのあと緊急の会議を開きまして今後の対応を話し合うことになっています。
朴槿惠大統領との電話会談それと当局者をアメリカへ派遣するそういった調整を早急に行うものとみられます。
ここ、韓国ではトランプ氏の勝利について2つの点についてとても危惧されています。
安全保障と経済です。
まず、安全保障についてですが今後のアメリカの朝鮮半島政策は大きく変更されるのではという不安です。
北朝鮮の度重なる核・ミサイルの挑発ですねそこには、これまでは米韓の揺るぎない同盟というのが対応してきました。
同盟関係の見直しを迫られる可能性が高く在韓米軍の駐留費負担の問題それから、在韓米軍が撤退してしまう可能性などこれから、在韓米軍どうなっていくのかということが注目されています。
予測がつかない北朝鮮に加えてこのトランプ氏の勝利ということで南北のバランスも崩れていくのではと不安が広がっています。
そして、もう1つの経済なんですけれども株価も今日はトランプ氏優勢と伝えられて以降一気に下がり続けました。
アメリカというのは韓国にとって、中国に次ぐ第2位の貿易相手国です。
韓国では国内経済が低迷しています。
トランプ氏が米韓FTAは白紙になどと発言していてそのように保護貿易主義が強化されるとなりますと今後の韓国経済が更に悪くなるのではとこういった危惧を持って今、結果を受け止められています。
≫ありがとうございました。
ソウルから西村記者が伝えてくれました。
とにかく、米韓、日米そして、日韓中国も絡んでくるという東アジアの情勢がどうなっていくかということですが続いて中国の北京です。
山本さん、お願いします。
≫先ほど、中国外務省はアメリカの新政府との関係は安定的に発展させていきたいとコメントしました。
表向きは冷静なんですが裏にあるのは強い警戒感なんです。
ある共産党関係者が一様に口にしていたのはトランプ氏は全く予測不可能な人物だとこういうことなんですね。
つまり、中国にとってトランプ氏は、リスクだと考えているんです。
トランプ氏は、これまでもアメリカ経済が悪いのは中国のせいだと名指しで非難してきました。
不透明性が増す中で世界経済が混乱しそれが中国経済の大混乱に直結する。
こういった点を強く警戒しているわけです。
中国メディアも今後、米中の経済利益が衝突する不条理な要求をしてくるなら対抗するなどと早速、牽制もしています。
しかし、一方安全保障面ではトランプ氏に期待する向きもあるんです。
トランプ氏はこれまで日米の同盟関係を見直すような発言を指摘してきました。
このため、ある共産党関係者はアメリカは今後日本などとの同盟関係に距離をとり始める可能性がある。
それは中国にとって大きなチャンスだと漏らしています。
つまり、日米の隙を突く形で東シナ海や南シナ海での支配をより強気に進めていくことができると。
この辺を中国側、メリットとして受け止めているようです。
更に、トランプ氏はビジネスマンなのでビジネスライクに付き合えば今後、現実的な米中関係を築けると楽観的な見方もありまして習近平政権にとってはしばらく様子見が≫日本時間の午後5時前に行われましたトランプ氏の勝利宣言をもう一度、ご覧ください。
≫なぜトランプ氏にアメリカ国民の支持が集まったのでしょうか。
暴言王ともいわれる歯に衣着せぬ発言の裏には思わぬ戦術がありました。
≫人呼んで、暴言王。
歯に衣着せぬ発言は時に過激といわれるトランプ氏。
≫それでも多くの人に支持された理由はどこにあるのか。
そこには、巧みな戦術が隠されていた。
≫聴衆が持ってきたマスクでおどけるトランプ氏。
余裕を見せるパフォーマンスか。
その暴言の矛先は日本にも。
≫また、日本に対して抱える貿易赤字についてその責任は安倍総理にあると批判していた。
更に、トランプ氏からわいせつ被害を受けたという女性に対してこう言い放ったのだ。
≫わいせつ疑惑を否定するだけでなく被害女性の容姿を非難したのだ。
11年前に録音された女性を蔑視する会話が公開されて大ピンチにも。
≫去年7月には共和党予備選挙で対立候補から間抜けと呼ばれて腹を立てたトランプ氏は…。
≫なんと対立候補の携帯電話の番号を読み上げたのだ。
過激な発言で聴衆の心をつかんだトランプ氏。
その秘密とは…。
≫前嶋さん、伺いたいんですがこれだけ、言いたいこと言ってセクハラ発言もあった。
本当に女性蔑視につながるような発言もあって相当荒れたやり取りの選挙戦だったと思うんです。
だけど、なんで通ったんですかね。
≫ものすごく、いろんな要素があると思うんですが。
1つは、今の暴言を聞いてよし、俺と同じ意見だと思っている人はいると思うんですね。
その人たちがコアのトランプの応援団なんですね。
白人ブルーカラー層怒れる白人の男たちここが1つ。
それプラス通常の共和党の支持者宗教保守とか、小さな政府を応援する人たちも最後は諦めてトランプさんを応援していたんですね。
なので、意外と私たちが思っているよりも多い、新しい連合ができてしまったんだと思うんですね。
≫隠れトランプというような言い方、されましたね。
≫隠れトランプの人たちがどれだけ選挙に行くかわからなかった。
今回、事前の世論調査を見ていてこういう結果をどうも考えられなかったのは隠れトランプを読みきれなかったんですよね。
予想以上に多かった。
その世論調査とかメディアも大敗北なんですね。
アメリカの。
≫メディアも敗北した。
≫アメリカメディアの大敗北です。
まず、これだけ今、アメリカのメディアの世論調査ってすごく細かくなっているんですね。
だから、だいたい外さないものなんです。
今回、思い切り外したんですね。
隠れトランプを読みきれなかった。
これは、ビックリというところもあるんですけどやっぱり難しかったんですね。
それだけ、予想外の人たちが選挙に来た。
あの暴言に喜ぶ人たちが選挙に来ちゃったんですね≫前嶋さんアメリカの主要な新聞ワシントン・ポストニューヨーク・タイムズ。
はっきり、旗色出してクリントン支持を出しましたよね。
これもまたちょっとショックでしょうね。
≫各メディアの敗北でもありますよねアメリカの。
アメリカの各メディアトランプさんによればリベラルバイアスリベラルに加担しているとあるんですがそれが本当にそうなってしまったのかもしれませんね。
今回の結果を見ると。
大きな政治とメディアの関係を考えるうえでも大きな機会になりましたね。
≫新聞を読む方がヒラリー氏で読まない方がトランプ氏にということも考えられるんですか。
≫それも多くあると思います。
新聞の多くがヒラリーさんのほうがいい候補だといって。
でも新聞を読まない人でもテレビの24時間ニュースチャンネルを見てその中には保守派のものもあってあるいはインターネットの保守のサイトがありこういうところをずっと情報のつまみ食いをしていて新聞読まないような人がたぶん、トランプさんを応援したんでしょうね。
≫トランプ候補はとにかく政治経験もない。
実業界ではいろいろと実績を積んできた人物かもしれませんけどただ、伊井さん。
つまりヒラリー・クリントンさんは言ってみれば政治的にもエリートですよ。
確かにメール問題などはありました。
だけれども政権の中枢に長いこといた人物で。
そういう人たちはもう優秀なだけじゃだめなんだよというそういう空気がアメリカの国民特に、庶民の中に広がっていっているのかどうなのか。
これは、これからのアメリカの方向性を考えるうえでとても大事な点だと思っているんですけど。
≫やはり、これまでの選挙というのは弱者に対するあざけりとか差別とかそういう言葉についてはタブーだったんですけど今回、そういうタブーを次々とトランプさんが破ってこれは、どこに向かっていったかといえば先ほど、言いましたようにワシントン政治であったりあるいは、ウォール街だったりあるいは、移民だったりそういうところに向かっていったわけですね。
その敵意を称賛するそういう、いわゆる白人労働者含めて気持ちが1つのパワーになってしまったというのが大きな原因だと思います。
≫前嶋さんに伺いたいんですけどこれだけ隠れトランプがいたというのは先ほどから出てきているいろんな暴言、ありますよね。
例えば、日本に対して100万台を車を売りつけるようなやつのなんで言うことを聞かなきゃいけないんだとか駐留経費をもっと負担しろとか案外、隠れトランプというのは自分たちの本音だったと。
だけど、トランプに投票するとそれが本音だとばれちゃうからそれは、否定しておいて投票のときだけは本音で投票しちゃったと。
だとすると日本にとって怖い?≫怖いですね。
そういう一面のアメリカを今日、我々は見つけてしまったんですね。
今後、どう対応していくのかというのは日本の今後を考えるうえでも大きいですね。
≫ここにありますように日米関係においては特に、駐留米軍の経費ですね。
これをもっと例えば、膨大な費用を払わないのであれば一方的に防衛関係を続けることができないんだとか。
アメリカが攻撃されても日本は助ける必要はない。
これが公平といえるのかと言ったりこれは、本当に今後の日米同盟に直結してくる言い方を、ずっと選挙戦中してきたんですけどこれに関しては具体的にトランプ氏が大統領になってからどう動いていくというふうに前嶋さんはお考えになっていますか?≫すごく不透明ですよね。
全く、ここで言っていることって要するに外交のいろは安全保障のいろはとは違うんですよね。
どれを考えても大きく違っている。
だから、誰かがこれを直さないといけない。
しかし、これだけ公然と言っている中で誰が直すんだろう。
なかなか彼のアドバイザーを見てもあまり日米関係をわかっている人がいないんですね。
今後、実際にトランプ政権ができるときにいろんな人たちが国務省であったりあるいは、閣僚として入ってくるんですがその中から、どんな人が入ってくるのか。
共和党側がいい人を選んでうまく入ってくれれば日本としては安心なんですがちょっとこのままじゃ不安ですね。
≫シンプルに言えば日本よ、国を守りたかったらもっと自分たちで守れという主張だったわけですよ。
トランプ氏の主張というのは。
≫伊井さん、今、韓国ががたがたじゃないですか。
日本に対してはよくない大統領がアメリカに生まれたじゃないですか。
日本って、これから非常に難しい政治状況に追い込まれるんじゃないですか。
≫駐留経費については実は、オバマさんが世界の警察をやめると言ったときから言ったときから安全保障のコストは各国で分け合うということがありましたのでこれは、トランプさんは言葉が非常にきついので突出していましたけどアメリカの底流としては日本にも韓国にもあるいはEUにも、コストを負担してもらおうという流れはあったんだと思うんですね。
ただ、外交アドバイザーの先ほど、トランプ氏も言っていましたけどフリンさんという方を呼んでいましたけど彼は、外交アドバイザーで先月、日本にも来ていてそのときに言っていた言葉にいくつかヒントがあるのかなというのはやっぱり、アジアは安全保障のために日米同盟は重要だと。
これはまず大前提で言っていると思うんです。
その中で、駐留経費についてはもちろん、米軍撤退とかそういうことはあり得ないけど先ほどいったようなコストのところでは交渉の仕方がありますよねという話がちょっとオーバーになっているのかなというところだと思います。
やっぱり、フリンさんが言っていたことの1つには日本政府、先ほど藤川キャップのリポートにもありましたが政府として人脈が、パイプが皆無なんですね。
ですから、それを位置から築き上げていかなければならないというのが大変なことで政権の中ではビジネスマンなのでこれはマイケル・フリンさんも言っているんですけどビジネスの関係は日本ともあるんだよと。
だから、例えば日本の大手の不動産会社の方を政府に入れて交渉のチームに入れるとか。
そういうアイデアとかも出てくるのではないかという感じがします。
≫今度はボールを安倍政権というか日本政府に投げられている形ですね、今。
そう考えるとね。
≫まさに、番狂わせの展開に全米に驚きが広がりました。
≫現地メディアですら驚きを隠せない波乱の展開。
集結したトランプ陣営。
この様子をどんな気持ちで眺めていたのか。
≫激戦地を次々とトランプ氏が制しているというニュースが入ってくるたびに大きな歓声が沸き起こっています。
≫選挙戦直前まで14もの州でどちらが勝つか読めない状態だった大接戦。
オハイオやフロリダなどの大票田で勝利を収めたトランプ氏。
クリントン氏の勝利が堅いとされていた州ですら切り崩されてしまった。
潮目が変わり始めたのはトランプ氏が激戦州オハイオを制した瞬間。
≫CNNによりますと今、開票率が78%でトランプ氏が制したということです。
トランプ氏の得票率53%クリントン氏42%ということでこのオハイオ州トランプ氏が制しました。
住宅街で開かれているこちら、大統領選のウォッチパーティーこのエリアの特徴で民主党の支持者が多いということでトランプ氏勝利の一報が流れた瞬間大きなどよめきとブーイングが沸き起こりました。
≫食い入るように投票の経過を見守っていたクリントン氏支持者らはまさかの結果に呆然としている様子が。
選挙当日、この躍進を本人は予想していたのか。
ブーイングと歓声が入り混じった観衆の声。
真っ二つに割れたアメリカの世論を象徴するような声に包まれ投票に向かったトランプ氏。
≫選挙戦当日もインターネットの動画で投票を呼びかけるなど精力的に活動を続けたトランプ氏。
≫当初、誰がこんな選挙戦になると予想しただろうか。
アメリカ史上まれに見る泥仕合ともされた歴史的な選挙は大接戦に終わった。
≫タブーは、お構いなし。
ありとあらゆる人や国を攻撃しつつも徐々に支持を固めていったトランプ氏。
選挙戦当日、大躍進を遂げた大激戦の原動力となったのは隠れトランプ派の存在ともされる。
≫いつもの赤いネクタイ。
そして、ゆっくりと、ゆっくりと今、階段を下り、拍手をして支援者の前に姿を現しました。
≫大波乱の展開となったアメリカ大統領選。
今後、アメリカはそして世界は一体どこへ向かうのか。
≫トランプ氏の勝利にアメリカのメディアにも衝撃が走っているようです。
トランプ陣営を取材してきた横地さんに話を聞いてみます。
横地さん、どんな反応ですか?≫こちら午前4時を迎えるところです。
まもなく会場撤収するようにという通達が出まして今、一斉に片づけが進められているところです。
私の奥に見えますのがメディア陣ですね。
まだ中継をしているところもごくわずかですけど残っています。
実は、この会場支援者のほかに、メディアがほとんどを占めていました。
半分近くはメディアだったといっても過言ではないと思います。
このメディアの人たちの表情が非常に私は印象的でした。
といいますのも、トランプ氏が壇上に現れて演説をしている間メディアの人たちの表情というのが非常に暗かったんですね。
下を向いている人たちが多かったんですね。
その人たちの表情を見ながら本当にこれから先どうなるんだろうと、明日からどうなるんだろうというふうにみんな、思っているんだろうなと私は感じました。
実際に、この会場の壇上に立っていたのはクリスティー知事。
ニュージャージーの知事なんですね。
彼は、新政権への移行チームのトップを務めています。
実際に政権を取ってからすぐに政権に移行できるように実は、準備が始められていましてもうまもなく勝利宣言を受けてすぐに実働部隊が動き始めることになります。
そういう意味ではまさに今日の夜ほとんど、寝るまもなく翌日、3時間後にはいろいろ、物事がスタートし始める状況です。
≫ありがとうございました。
先ほど、前嶋教授もこれは、メディアの敗北でもあるという表現をされましたけどつまり、メディアも既製のものになってしまったと。
その見方というか、予測というかそういうことにもつながってしまうんでしょうか。
CNNの開票センターで取材してきた山下さんに聞いてみたいと思います。
今の話の続きですがアメリカメディアはトランプ氏の勝因についてどう分析しているんでしょうか。
≫アメリカメディアですね開票結果を見て実は、西側のラスベガスがあるネバダやコロラドここはクリントンさんが事前の予想よりも票を取って勝っているんですね。
ところがもっと東側のオハイオやその周辺の工業地帯の州。
ここで、軒並みトランプさんが大幅に上回って勝ってるんです。
この辺、分析して明確な差があったとしているんですね。
これ、何かといいますとトランプさんの反TPP戦略が当たりました。
つまり、他国との貿易協定が全てアメリカ経済雇用をだめにしていると訴えていましてこれが衰退している地域の白人労働者の胸に突き刺さりました。
白人労働者たち具体的な政策はあまり気にしていません。
とにかく現状よりもましになりたい、変えたいという思いが強く、そこが投票に新たに足を運んだんだと思います。
そして、今後なんですがトランプさんには更にいいニュースがありました。
実は、同時に行われた議会選挙で共和党が上院も下院も過半数を維持したんですね。
これは、大統領と上院・下院同じところというのは珍しい。
最大の力が発揮できる環境なんですね。
ですので、トランプさんこれまで主張しているオバマケアの廃止ですとかTPPも失効しますしそしてメキシコ国境に壁を作る。
更に日本の在日アメリカ軍の負担経費を100%出させると。
この辺を進めていくようなんですが政権移行チームの幹部に聞きますと例えば、メキシコに壁を作る金を出させるのはほかの、例えば、貿易でのメキシコへの優遇税制とかその辺のところを洗い出して絞り込むと。
それで脅して代わりにお金を出させるとかそういう取引を考えているんです。
ですから、これから在日アメリカ軍の駐留経費もかなり、戦略的に吹っかけてきてかなり高めの球をまた投げてくることが十分に考えられると思います。
≫ありがとうございました。
≫まさかが現実になりました。
当初は不利とされていたトランプ氏が勝利したのはクリントン氏に迫ったFBIの捜査が大きく影響していました。
≫投票所でトランプ氏を待ち構えていたのはブーイングの嵐だった。
だがトランプ節は衰えなかった。
≫一方のクリントン氏は大歓声に迎えられた。
≫ついに決着の日を迎えた選挙戦は異例ずくめの展開だった。
≫隙あらば相手を非難。
政策論争より中傷合戦が目立った今回の大統領選挙。
泡沫候補と見る向きもあったが17人の中から共和党候補に指名されたのはこの人だった。
≫日本ではすっかり暴言王として定着したトランプ氏。
ニューヨークにそびえ立つトランプタワーの主で不動産王として知名度は抜群だった。
≫今年4月には大差がついていた支持率もついに7月の共和党大会直後にトランプ氏が逆転。
対する民主党候補は初の女性大統領を目指したヒラリー・クリントン氏。
≫ファーストレディーそして国務長官という輝かしい経験から大本命とうたわれる一方で既得権益の象徴と批判もされ続けた。
そのため、好感度はトランプ氏と同様低いままだった。
それぞれの候補に好感を持てないと答えた人は半数を超え、異例の嫌われ者同士の戦いとなった。
選挙戦は終盤戦に入っても泥仕合が続いた。
≫トランプ氏は11年前に録音された女性を蔑視する会話が公開され大ピンチ。
≫優位に立ったクリントン氏。
一気に引き離したかに見えたのだが思わぬ落とし穴があった。
≫投票日を目前に控え≫前嶋さん、伺いたいんですがヒラリー・クリントン候補の敗北の原因の中にある例えば例の私用メール問題ですね。
最終盤になってまた、FBIが捜査を再開するというようなことが出てきた。
この影響というのは出ていたんでしょうかね。
≫かなりあったと思いますよね。
それまではクリントンさんで間違いないという状況が一気に緩くなってきたんですね。
それだけ、クリントンさんへの支持がそんなに厚くなかったというのがわかるんですけどね。
≫ただ訴追はしないということを11月に入ってからいったりとかこれ、FBIってものすごい選挙に影響するだろうなということをどうして、あの時期に出してきたのかなって。
両方の考え方を。
これはいまだに私、謎なんですけどね。
≫全く別件のところで出てきた情報なんですね。
新しい別のメールですね。
それを、選挙前までにわかっていたからチェックしたと。
それが、早く急いでなんとか選挙戦までにと見つけたって。
全部チェックして問題なかったといわれるわけなんですがFBIにとってはこれをあとで発表したら選挙戦に影響したと。
こういうことにもなると。
いずれにしても今回を見ると、FBIが大統領を決めてしまった部分はありますね。
2016/11/09(水) 16:50〜18:15
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