印首相が訪日へ 原子力分野の日本の協力に期待

印首相が訪日へ 原子力分野の日本の協力に期待
インドのモディ首相は10日から日本を訪問します。訪日を前にモディ首相はNHKなどのインタビューに応じ、「日印関係は、世界の利益のために強化されるものだ」と述べて、重要性を強調しました。
この中で、モディ首相は「インドと日本は、ウィン・ウィンの関係で、日本が技術を持っていて、われわれはそれを必要としている。日本に資金があり、インドには巨大な市場がある」と述べ、お互いが必要としている関係だと述べました。

そのうえで、南シナ海やインド洋で海洋進出を強め、日印関係を警戒する中国を念頭に「日印関係は第3国を傷つけるものではなく、世界の利益のために強化されるものだ」と述べて、重要性を強調しました。

また、今回の訪日に合わせ、日本は原子力の平和利用を定めたNPT=核拡散防止条約を締結していない国としては初めて、インドと原子力協定を結ぶ予定で、モディ首相は「地球温暖化対策として、インドが温室効果ガスの削減を実行するためには、原子力エネルギーに移行しなければならない」と述べました。
そして、「われわれは世界各国がインドの原子力エネルギーの分野に手を差し伸べてくれることを望んでいる。日本は、協力関係を結びやすいパートナーだ」と述べて、日本の協力に期待を示しました。

モディ首相は12日までの滞在中、安倍総理大臣と会談し、日本の原子力関連技術のインドへの輸出が可能になる原子力協定に署名する見通しで、新幹線の関連施設も視察する予定です。