ダイハツ、新型小型車「トール」発売　取り回しなど軽の技術盛る

ダイハツ「トール」（右）とトヨタ「ルーミー」　＝９日午後、東京都港区（桐原正道撮影）（写真：産経新聞）

　ダイハツ工業は９日、新型小型車「トール」を発売したと発表した。軽自動車に近い取り回しの良さを実現しながら、広い室内空間を実現したのが特徴だ。価格は１４６万３４００円から。子育て中のファミリー層などに売り込むほか、トヨタ自動車と富士重工業向けにＯＥＭ（相手先ブランド生産）供給する。

　ダイハツが軽で培った知見を応用して開発した。エンジンは排気量１・０リットルでターボエンジンタイプも用意した。燃費は１リットル当たり最大２４・６キロメートルとした。

　スライドドアを採用したほか、シートや荷室も用途に応じてアレンジしやすく、ベビーカーや自転車も簡単に積み込める。ダイハツは月１千台の販売を目指す。トヨタは「ルーミー」「タンク」の名称で同日から発売し、月７５００台の販売を計画する。富士重は「ジャスティ」のブランド名で２１日から売り出す。