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東方幻想開闢 作者:あじゃら酒
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春の博麗神社~上~

注意、文語力が無いなりの内容。二次創作物。これらが大丈夫な方はゆっくりしていってください。
あれ程吹雪き積もった雪も桜が芽吹く頃にはふと消えてしまった。季節は春、幻想郷には今年も花の生命が宿る時期が訪れた。春の博麗神社は まだまだ冬の傷跡を残し、寒さは途絶えない。襖は湿り、床底を雪解け水が流れ 縁側は氷のように冷たい。奉納箱には雪の賽銭がこれでもかと詰まっている。

「あぁ何という素晴らしい天気。なのにどうしてだろう、体が動かない。こりゃ面倒病とかにでもかかったかな」

晴れ晴れとした朝日の下 こたつから一向に出ようとしないのは楽園の素敵な巫女、博麗霊夢。幾ら異変を打ち倒してきた猛者でも 春の陽気には勝てないようだ。

「こんな時にあの魔法馬鹿が居れば上手く扱き使えただろうなぁ」
「ほー、その馬鹿ってのは誰だぜ呆け巫女」
「あら魔理沙、居たの」
「少し前から来てたんだが あんまり残酷に散らかってたから裏口は掃除しといたぜ」
「よく掃除なんてやる気になるわねぇ...」

魔理沙はしばらく話した後、縁側に腰を掛けて八卦炉を取り出した。

「なぁ、最近どうしてか八卦炉の調子がおかしいんだ。まるでなにかに引き寄せられてるかのように 霊力の軌道がめちゃくちゃなんだぜ...もしかして異変か?」

「あぁ、そんな話なら心当たりあるわね。私も最近体の軌道がおかしくてどうしても このこたつに引き寄せられるのよ」

「そりゃ平和な異変なこった」

事実 魔理沙の言ったこと、霊力の軌道が引き寄せられている場所はこの博麗神社であった。それも魔理沙だけではない、幻想郷の住民の霊力は皆 博麗神社の元へ引き寄せられていた。そう、何かに導かれ誘われるように。

どうやら今年の幻想郷の春はすんなりと終わりそうにないようだ...。

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