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 トランプ氏が当選を確実にしたことで、環太平洋経済連携協定(TPP)の発効は極めて困難となった。金融市場では円高が進むとの見方も強く、安倍政権の経済政策「アベノミクス」も見直しを迫られる。米国が主導してきた貿易自由化は大きな転換点を迎え、世界経済への影響は必至だ。

 オバマ政権は、大統領選直後から新大統領が就任する来年1月までの「レームダック(死に体)」期間での議会承認をめざしてきた。民主党のクリントン候補もTPPに慎重な姿勢を示していたが、オバマ政権中の承認は黙認するとみられていた。

 トランプ氏は大統領選で、「(経済で)やられっぱなしだ。我々は中国と日本を打ち負かす」と繰り返し訴えた。日本からの輸出が米国の製造業を弱らせた1980年代の日米貿易摩擦の記憶を呼び覚ましたことなどが、グローバル化から取り残された白人労働者からの支持を得て、勝利への原動力となった。

 発効すれば世界の4割を占める…

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