ジャパンディスプレイ 中間決算は赤字 通期の業績予想示さず

ジャパンディスプレイ 中間決算は赤字 通期の業績予想示さず
業績の立て直しを進めている液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイは、ことし9月までの中間決算で160億円余りの最終赤字となりました。さらに、来年3月までの1年間の業績予想について、液晶パネルの価格を見通すことが難しいなどとして開示しませんでした。
ジャパンディスプレイは、日立製作所、東芝、それにソニーの液晶パネル事業を統合し、官民ファンドの産業革新機構が筆頭株主として出資して4年前に設立されました。
会社が9日に発表した、ことし4月から9月までの中間決算によりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べて3709億円と27%減少し、最終的な損益は167億円の赤字となりました。
これは、主力のスマートフォン用の液晶パネル事業で受注が減ったうえ、海外メーカーとの価格競争で採算が悪化したことが主な理由です。
ジャパンディスプレイは、来年3月期の決算で最終損益の黒字化を目指していますが、液晶パネルの価格を見通すことが難しいなどとして、1年間の業績予想を開示しませんでした。
会見で本間充会長は「筆頭株主の産業革新機構に資金の支援を検討いただいている」と述べ、産業革新機構から資金面の支援を受けるため、協議を進めていると改めて説明しました。