絶好調ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は原作でも星野源=津崎がヒロインだ
家事に対して給与を払う、雇用主としての夫。
家事を仕事として請け負う、従業員としての妻。
恋愛感情はなく、生きるための手段として契約結婚をした森山みくりと津崎平匡。
そんな結婚アリなの?を描く『逃げるは恥だが役に立つ』(海野つなみ・作/講談社「Kiss」連載中)。
新垣結衣と星野源でドラマ化し、第2話、3話とTBS火曜枠ドラマ・歴代最高視聴率を更新している。
星野源が歌うドラマの主題歌「恋」のサビ。
夫婦を越えてゆけ
2人を越えてゆけ
1人を越えてゆけ
結婚はひとりではできないし、2人だけで完結する関係性でもない。
みくり(新垣結衣)視点で動いていたドラマ。途中で視点が切り替わり、津崎さん(星野源)のモノローグも入ってくる。
実は津崎さん、原作では1話から自分の胸の内を語っていた。
みくりから、契約結婚を持ちかけられたあと。
……結婚 か
そりゃあ確かに何かあった時 誰かいるのは助かるし
仕事としての結婚ならば 何かと面倒なことはしなくていいし
同僚から新婚生活について聞かれ、どこか緊張すると答えるも――。
誰かと暮らすというのは 面倒でもあり楽しくもあり
そんなことを僕はもう ずっと忘れていたように思う
プロ独身の津崎さん。
自分は非コミュだと考えているが、みくりとはとことん会話する。
一緒にお茶をしながら、食事をしながら。
津崎さんの帰宅が遅くなっても、みくりは食事の時間につきあう。ダイニングのテーブルが2人にとっての会議室だ。
「もう今年は 特に理由があるわけでもないのに
不必要に 寂しい気持ちにならなくて いいんですね」
津崎さんは、クリスマスがひとりじゃないことに気づく。
11月1日放送のドラマ第4話では、契約結婚のことが同僚の風見にバレてしまう。理想的な関係だと、みくりをシェアしようと津崎さんに提案する風見。単行本では3巻にあたる。
仕事としての結婚から約半年 新たな顧客ができました
「うー 頑張ろう!」
風見さんのうち どうだったんだろう
「彼氏のいる女の子に 片想いしてるみたいだな……」
現実路線のみくりに対し、うろたえる津崎さん。わかる、がんばって!
津崎さんがヒロインなのでは。