玄海原発 使用済み核燃料の行方決まらず
佐賀県の玄海原子力発電所3号機と4号機の再稼働に向けた手続きが進む一方で、発電に伴って出る使用済み核燃料をどうするかという課題は残されたままです。
原発から出る使用済み核燃料は、青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場がトラブル続きで本格稼働できておらず、玄海原発でも再稼働すれば建屋内の「使用済み燃料プール」で一時的に貯蔵されていくことになります。
玄海原発の燃料プールには、3号機で578体、4号機で1080体の使用済み核燃料が貯蔵されていますが、事実上の保管の上限となる「管理容量」は、3号機が789体、4号機が1243体となっていて、九州電力によりますと、玄海原発3号機と4号機が再稼働した場合、およそ5年でいずれの燃料プールも満杯になる可能性があるとしています。
九州電力では、貯蔵量を増やすため、使用済み核燃料どうしを貯蔵する間隔を狭めることで貯蔵量を増やす「リラッキング」という増強工事を6年前の平成22年に国に申請していますが、今も許可は出ておらず、国の判断には時間がかかる見通しです。
このため、使用済み核燃料をプールで冷やすのではなく、金属製の容器に移して建屋で保管し空気で冷やす「乾式貯蔵」と呼ばれる方法の導入を検討しています。
ただ、こうした方法は、六ヶ所村の再処理工場が本格稼働していない中で、使用済み核燃料が長期間留め置かれることになるのではないかといった懸念が地元にはあります。
こうした中、玄海原発に近い唐津市鎮西町の串地区の一部の住民が、ことし8月に乾式貯蔵するための施設を地区の山林や耕作放棄地で受け入れることに協力する準備があるとして唐津市に要望書を提出しました。
しかし、その後、地区のほかの住民の反対を受けて要望書を取り下げていて、玄海原発から出る使用済み核燃料の保管の場所や方法は今なお決まっていません。
玄海原発の燃料プールには、3号機で578体、4号機で1080体の使用済み核燃料が貯蔵されていますが、事実上の保管の上限となる「管理容量」は、3号機が789体、4号機が1243体となっていて、九州電力によりますと、玄海原発3号機と4号機が再稼働した場合、およそ5年でいずれの燃料プールも満杯になる可能性があるとしています。
九州電力では、貯蔵量を増やすため、使用済み核燃料どうしを貯蔵する間隔を狭めることで貯蔵量を増やす「リラッキング」という増強工事を6年前の平成22年に国に申請していますが、今も許可は出ておらず、国の判断には時間がかかる見通しです。
このため、使用済み核燃料をプールで冷やすのではなく、金属製の容器に移して建屋で保管し空気で冷やす「乾式貯蔵」と呼ばれる方法の導入を検討しています。
ただ、こうした方法は、六ヶ所村の再処理工場が本格稼働していない中で、使用済み核燃料が長期間留め置かれることになるのではないかといった懸念が地元にはあります。
こうした中、玄海原発に近い唐津市鎮西町の串地区の一部の住民が、ことし8月に乾式貯蔵するための施設を地区の山林や耕作放棄地で受け入れることに協力する準備があるとして唐津市に要望書を提出しました。
しかし、その後、地区のほかの住民の反対を受けて要望書を取り下げていて、玄海原発から出る使用済み核燃料の保管の場所や方法は今なお決まっていません。