中国の物価やや上昇 消費先行きに慎重な見方も
中国の先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.1%のプラスと伸び率がやや拡大しましたが、自動車や家電製品などの値下がりは依然続いていて、中国の内需を支える個人消費の先行きに慎重な見方も出ています。
中国の国家統計局によりますと、中国の先月の消費者物価指数は前の年の同じ月より2.1%のプラスとなり、伸び率は前の月から0.2ポイント拡大しました。
これは1年前の物価水準が低かったことや、天候不順を受けて野菜が高騰したことなどによるものですが、自動車や家電製品は値下がりが続いています。
一方、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は、鉄道や道路といったインフラ建設の拡大で需要の伸びが見込まれる鉄鋼や石炭の価格が上昇したことなどから、前の年の同じ月と比べて1.2%のプラスと2か月連続でプラスとなりましたが、日用品や耐久消費財の物価は依然、低調です。
中国経済の専門家は「中国では構造改革の一環として地方の国有企業などがリストラを進める中、家計の可処分所得の伸びが鈍化しているとの統計もあり、雇用や所得に対する消費者の先行き不安が物価にも反映している」と話していて、中国の内需を支える個人消費の先行きに慎重な見方も出ています。
これは1年前の物価水準が低かったことや、天候不順を受けて野菜が高騰したことなどによるものですが、自動車や家電製品は値下がりが続いています。
一方、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は、鉄道や道路といったインフラ建設の拡大で需要の伸びが見込まれる鉄鋼や石炭の価格が上昇したことなどから、前の年の同じ月と比べて1.2%のプラスと2か月連続でプラスとなりましたが、日用品や耐久消費財の物価は依然、低調です。
中国経済の専門家は「中国では構造改革の一環として地方の国有企業などがリストラを進める中、家計の可処分所得の伸びが鈍化しているとの統計もあり、雇用や所得に対する消費者の先行き不安が物価にも反映している」と話していて、中国の内需を支える個人消費の先行きに慎重な見方も出ています。