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犬の散歩中、おしっこの始末でペットボトルの水をかける人が増えています。
最近では役所でも「水筒を持ち歩け」みたいなことを言ってますし、ペットショップでも散歩用のマナー水が売られているから、そうするのが常識だと考えるのでしょう。
でも本当にそうでしょうか。飼っていない人はそれを迷惑がっています。持ち歩くなら水ではなく、トイレシーツではないですか?
Contents
水をかけても嫌がる人は嫌がる
水をかけても水たまりを作るだけ。水たまりがそこにある以上、持ち帰ったことにはなりません。道路が乾いたとしても、臭いが残ります。臭いが残れば他の犬がそこにおしっこをかけに来ます。
だからこんなトラブルが後を絶たないのです。
どうせ流すなら高圧洗浄機でも使って徹底的に流しましょう。ついでにタワシでゴシゴシと、力いっぱい磨いてください。
やられた側は、そのくらいのことを思うのですよ。
常識で考えれば、犬の散歩中に高圧洗浄機やタワシを使用するなんて無理ですよね。
ではどうすればいいのでしょうか。
犬の糞尿は飼い主が持ち帰る。これが大原則です。
散歩中のおしっこ対策について、私が実践してきた外でのトイレトレーニング方法をご紹介します。
必要なのは飼い主の意識改革
犬が散歩中におしっこをするのは、排泄目的ではなくマーキングであると考える方もいると思います。
マーキングとは犬が持つ本能的な行動であり、縄張り(テリトリー)を守るため、自分の存在を他の犬に誇示するための行動だと考えられています。よく見るとわかるのですが、マーキングの際にはなるべく高い位置を狙ってオシッコをかけようとします。これは、他の犬に自分は体が大きく強い犬だと思わせるためであり、小型犬の中には逆立ちしてマーキングする犬までいるほどです。
生き物だからおしっこくらいする。犬の習性だから、野生の本能だからあちこちにマーキングするのは当然だと思っているなら、飼い主として意識改革が必要です。
犬嫌いの人にとっては大迷惑な話です。
飼ってない人の立場で考えるのが飼い主のマナー
そもそも飼い主に守られて暮らす現代の飼い犬に、縄張り意識は本当に必要でしょうか。
文明が発達した人間社会に暮らしながら、こと犬のしつけになると、なぜ野生の理屈を持ち出すのでしょう。「わが子のようにかわいい」と言いながら、なぜしつけとなると「犬だから」になるのでしょう。
人間社会で暮らす以上、そんな理屈は通りません。
またマーキングは縄張り意識だけでなく、不安やストレスも影響します。それなら日々の生活で、飼い主さんがいくらでもコントロールできるはずです。
飼い主の都合ではなく、犬を飼ってない人の目線に立って考えるのが誰からも愛されるワンコに育てるコツです。
散歩デビューと同時に外でのトイレトレーニングをする
以下の写真は愛犬が散歩をし始めた、生後4か月当時のものです。撮影場所は自宅の前。
子犬を自宅に迎えると、まずすべきはトイレトレーニング。これは誰でもふつうにやりますよね。でも家でできるようになったらそれで終了ではありません。
2度目のワクチンが終われば散歩もできますから、お散歩デビューと同時に外でのトイレトレーニングも開始します。
いきなり歩かせない
それまで家の中しか知らなかった子犬は、一歩でも外に出れば緊張します。
初めて見る景色、知らない人、聞いたことのない音、嗅いだことのない臭いがする外の世界は、生まれて間もない子犬にとっては驚きの連続です。
そのため、いきなりあちこち歩かせるのではなく、まずは自宅の前で馴致する時間を作ります。その時間こそが外でのトイレトレーニングのチャンスです。
臭いのついたトイレシーツを使用する
外に出たらすぐ、自宅で一回程度使用したトイレシーツを広げてその上に犬を降ろします。地面の感触とトイレシーツの感触の違いを足で覚えさせるのが最初のステップです。
コマンドのかけ方が重要!
次はトイレシーツのおしっこ跡を指さし「チッチ」など、自宅で教えたのと同じコマンドをかけます。
最初のうちは当然、犬は何をしたらいいのかわからないはずです。
写真のように慣れない外の景色に見入ったり、しまいにはトイレシーツの上に寝そべったりと、すぐにおしっこなんてしません。
でもそれで諦めてはダメ。根気よく「これがトイレなんだよ」と教える気持ちで「チッチ」のコマンドをかけ続けます。
そのうち犬は外の環境にも慣れてきて、トイレシーツの臭いをクンクンと嗅ぎ始めます。きっと不安げな顔をしてチラッチラッとあなたを見るでしょう。
「本当にここでやっていいの?」という犬に対して「そうだよ、それでいいんだよ」という合図をアイコンタクトでしっかり送ってあげてください。
犬が正しい行動をし始めた瞬間「そうだ!」と声をかけます。このコマンドも統一してください。
やがて臭いを嗅ぎだしてトイレシーツの上でウロウロしだしたらおしっこのサインです。地面にはみ出さないようにリードでコントロールしましょう。
上手にできたら「ヨシ!」としっかり褒めてあげます。
そして最後にご褒美。おやつでもいいし、おもちゃを出して遊んであげてもいいです。
以上をまとめると
- 「チッチ」は犬にしてほしいことを伝えるコマンド
- 「そうだ」は励ましと、その行為が正解に向かっていることを伝えるコマンド
- 「ヨシ!」は「それが正解ですよ」という花丸を教えて自信を与えるコマンド、あるいは解除のコマンドでもある
- 完結したらご褒美を与える
この4つは犬をしつける上で欠かせない手順です。
今回はトイレトレーニングなので「チッチ」ですが、して欲しいことがお座りならコマンドを「お座り」に変えます。自分に注目させたいなら「見て」に変えます。でも2から4までのコマンドは同じです。
もしかしたらできない日もあるかもしれません。それなら、できるまでそれを続ければいいのです。必要なのは飼い主さんの根気と愛情です。
歩き出してからも同じことを繰り返す
自宅前でできたらそれで終わりではなく、散歩中に何度でもいいので別の場所でも同じことを繰り返します。
歩いていて犬がソワソワしだしたら、すぐにトイレシーツを広げます。
そのためには愛犬の様子をつぶさに観察しなければなりません。私はこれを1歳くらいまで続けてきました。
それを繰り返すことで犬はやがて「散歩=トイレタイム」ではなく「トイレシーツ=トイレタイム」だと理解します。
そうすればトイレシーツのない場所で勝手に排泄することはしなくなります。これはもう、習慣づけるしかないのです。
いつも飼い主と一緒にいることが愛犬の幸せ
飼い主さんにとっては根気のいる作業ですが、子犬のうちにそれをするかしないかの差は大きいです。
いつでもどこでもどんな時でも、トイレシーツを広げてそこで排泄ができるようになれば、どこに連れて行っても安心ではないですか。
犬の本能のままに行動させるのが犬の幸せではなく、誰からも愛される犬に育てるのが幸せだと考える私は「どこにでも安心して連れていける犬にしたい」と思ってしつけを始めました。
実際、電車に乗せる前に駅のホームでトイレシーツを広げればそこでしてくれます。
アスファルトしかない都会のど真ん中でも、トレイシーツを広げればそこでしてくれます。だから旅行だって安心して連れて行けます。最初からそうすれば、犬はそういうものだと学習します。
それまで何もせず、犬は外でチャーチャーおしっこするのが当たり前だと思っている人に限って、都合のいい時だけ「かわいそう」と言います。
でも私から言わせれば、その「かわいそう」は、何もしないことのいいわけにしか聞こえません。ただの怠慢です。
しつけ直しは今からでもできる、ただし飼い主さん次第
我が家の愛犬はこのようにしましたが、すでに外でおしっこをするクセがついてしまった場合はどうでしょうか。
また室内犬ではなく、外犬の場合はマーキングを止めさせることはできるでしょうか。
完全にはなくなりませんが、以下の3つを実践すれば、かなり改善できます。
- 自宅の庭で排泄を済ませてから散歩に行く
- 臭い嗅ぎをさせないために飼い主に注目させる(これによって拾い食いの危険からも回避できる)
- 犬のペースではなく飼い主のペースで歩く
アイコンタクトがなによりも重要
上記でいちばん難しいのは、②の「飼い主に注目させる」ことではないですか。
以下の写真は我が家で初めて飼ったトイプードル。アイコンタクトのトレーニング中です。全てのトレーニングはここから始まります。
上記赤枠部分でも触れていますが、1のして欲しいことを伝えるコマンドの言葉を「見て」に変えるだけ。2から4までの手順は同じです。
アイコンタクトがしっかりできるようになれば、下の写真のようにアジリティだってこなせちゃいます。
ほら、犬が私をしっかり見ているのがわかるでしょう?
「訓練なんてかわいそう」と言う方もいますが、とんでもない。「次は何をすればいいの?」と、指示を待つようになるのです。
「もっともっと褒めて」と、自主的に良い行いをするようになるのです。犬をなめちゃあかんぜよ。
犬は教えればなんでもできる
残念ながら数年前に亡くなりましたが、私にドッグトレーニングの楽しさを教えてくれたのはこの子です。
「犬は教えればなんでもできるんだ…」
犬の賢さと素晴らしさを教えてくれたのもこの子。
だから何も教えようともしないで「本能だから仕方ない」と平気で他人に迷惑をかける飼い主さんをとても残念に思うのです。教え方を学ぶのは飼い主の義務です。
せっかく家族に迎えたのですから、誰からも愛されるワンコに育てましょうよ。犬との暮らしが劇的に楽しくなりますよ。
そのためには最低限、そよの人に迷惑をかけないようトイレのマナーだけは守りましょう。それが飼い主としての義務であり、犬に対する愛情です。
長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
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