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イイね!
2016年03月01日
エヴァちゃんクラス
巷ではエヴァちゃんクラスはコストダウンがされており、新車価格も先代W201と比べてとても安かったなどと聞きます。

それでは実際はどうなのでしょう?デビュー当時の1993年10月時の価格は次の通りでした。

C250D 480万円
C220 510万円
C280 590万円
C280S 620万円

190クラスW201(1991年8月時)はこんな感じ。

190D 2.5  481万円
190E  491万円
190E2.3  521万円
190D2.5T 556万円
190E2.6  561万円
190E2.6S 606万円

同程度のエンジン搭載車だと2.5Lターボエンジン搭載車のC250Dと190D2.5がありますが、差は僅かに一万円。さらに190クラスW201の90年8月時の価格は

190Eアンファング395万円
190D 2.5  457万円
190E  466万円
190E2.3  495万円
190D2.5T 532万円
190E2.6  535万円
190E2.6S 580万円

なので、コストダウンと騒ぐ程のコストダウンはされてはいませんでした。というかデビュー当初は車格的に上なはずのBMW5シリーズE34(93年10月時)と比べても、排気量の多少の違いやATのギア数・方式(BMWが5速の電子制御、エヴァちゃんクラスは4速の機械式)が異なる点、標準装備の内容などもありますが、同程度のグレードで比べるとBMW5シリーズよりちょっと安いかほぼ同等な価格で世間を驚かせました。

520i 495万円
525i 580万円

その後1994年5月時のエヴァちゃんクラスは400万円を切ることはありませんでしたが、

C200 430万円
C200エレガンス 480万円
C200とC200エレガンスの違いはアームレストやパワーシートの有無、アルミホイールの有無、本革巻ステアリング&シフトノブの有無、本革シートが選択可能かどうかくらい

ついに1995年11月時にC200で390万円のプライスがつけられることとなります。バブル崩壊以降の急速な円高による為替レートの変化、またコストダウンや妥協で価格の安かったBMW3シリーズE36などのライバル車に対抗するための苦渋の決断であったと思いますが、190Eアンファング以来約4年ぶりの300万円台突入は自動車評論家(笑)などに大きく取り上げられ、それが一人歩きしてしまい巷でそのように言われるようになってしまったと結論付けます。エヴァちゃんクラスはバブル当時の基準で言えば、格上のBMW5シリーズE34にも匹敵するようなモデルだったわけです。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2016/03/01 19:08:13

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この記事へのコメント
2016/03/01 19:29:13
390万になった時に現金持ってヤナセに
真っ赤なC200を買いに行きました。
懐かしい思い出です。
コメントへの返答
2016/03/01 20:04:57
こんばんは。
丁度この頃に購入されたのですね。確かこの頃のマイナーチェンジの際は灰皿が金属製からプラスチック製になったり、ドアウィンドウモールの端部処理が変更となったり、フロントアームレスト(兼小物入れの蓋)が薄くなり開閉ハンドルも変更になったり、挙句の果てにはカタログ製本が嘗てはSクラスと同じだったものが変更となったりと、価格を下げる努力も確かにあったのは事実ですが、それをコストダウンなどと思ったことはありません。

当時は車を購入するか迷っていた時で、W202かE36で迷っていましたが、結局予算の都合でVWヴェントになりました。ようやくあの時の夢が叶いましたw
2016/03/02 07:17:18
W201のコンセプトは、Sクラスから乗り換えても不満がないようにとの配慮から、あくまでもメルセデススタンダードを維持しつつ、サイズを5ナンバーにするために開発されたと読んだ記憶があります。
予想以上の販売に恵まれたものの、全く儲からなかい価格だったとか。
従ってCクラスに移行する時は、同様の価格でも十分利益が出せるようにコストダウンを図ったのではないでしょうか。
ただ実際に、どこをどのようにしたのかは具体的には知りませんけど。

W201は、30年ほど前に従弟の車を1度しか運転したことがないため「ゼブラウッドは今一だな」としか記憶になく、いろいろな制御が電子化されて利便性は良くなったことは間違いないとは思います。
ただリサイクル材のハーネスは、熱に弱く電子制御化には向いてなかったようです。

余談ですが、私もヴェントを買うときC280と真剣に迷いましたが、その時は予算不足でした。

コメントへの返答
2016/03/02 17:07:46
W201は190Dや2.6に乗ったことがありますが、SクラスW126のような芸術品みたいな感じはしませんでした。年数が経つとドアの内張りが剥がれ、エアコンのレバーも折れやすいなど…。
あのクラスとしては他の車と比べると良かったことは確かですが、それまでのメルセデスと比べるとダブルウィッシュボーンを廃止してショックアブソーバーストラットになりハンドリングに違和感がありました。またモヒカン式モールの採用や当初はエンジンマウントが単なるゴムマウントタイプだったり(後年オイル封入式ダンパーマウントに変更されています)、更には自動車生産方式自体も変更になるなど、疑問に残る点がありました。
私も売る度に赤字だったとか儲からなかったとは聞きますが、実際メルセデスが赤字転落したのは93年度で、それまでは好調な業績を記録しておりダイムラー・ベンツからメルセデス・ベンツが独立してメルセデス・ベンツ社になっていましたから(89年)、その話は信憑性に欠けるかと思います。

W202時にメルセデスが行ったのはコストパフォマンスの追求ですね。当時メルセデスは所謂「ニューコンセプト」を提唱しており、当時のカタログを読み返してみると「より付加価値が高く、それでいて価格は高くない」「価格を上回る価値」(意訳・省略あり)としています。つまり、「従来通りの『Das Beste oder nichts.(最善か、無か)』路線でありながら価格を抑え、性能・品質は今までどおりのものを維持、またはそれ以上を目指した」というわけです。当時メルセデス・ベンツが言いたかったのは「コストパフォーマンスを追求したこと」であり、よくある「コストダウン=品質低下」ではないことが窺えます。

当時の資料では次の点が改革した部分だとして挙げられていました。
『1 生産方式・品質管理体制の見直し
当時のメルセデス・ベンツでは、生産面はライン生産方式を、品質管理体制は昔から行っている「①生産従事者十人に一人の割合で品質管理者を置く」と、電子技術の発展&コンピューターでの品質管理のため新しく導入した「②全車を対象に350箇所のラインチェックを電子測定や人の目で実施」という2つの体制で生産を行っていました。
それをCクラスW202からは人員に頼る工程はグループ生産方式の推進やマイスター制度の導入によって生産効率の改善と品質維持が可能になりました。当時のメルセデス・ベンツのカタログを見ると、W140は後期型まで①②両方の品質管理体制下で生産されていることが記載されていますが、W202では②のみなんですね。①では人件費や生産ラインでの工程が増えるので、上記の新生産方式と品質維持体制と、②の電子技術及び熟練工の技術が融合した品質管理体制によって、コストの削減に成功したそうです。
また、嫁級からレーザー溶接を採用するのに合わせ、工場内の設備が更新されたりもしました。それに伴い人件費が削減されています。しかし、自動化が進められた点もありますが、細部に精密な技術が要求される部分など(例えばW140ではCピラーとルーフのレーザー溶接後の研磨など)については品質を維持するため人員も配置されています。高精度ロボットとメルセデス・ベンツの永い歴史の中で培った技術を継承した熟練工が、そのクラフトマンシップを遺憾なく発揮しているのです。
尚、実はW140やW202開発時に工場設備にレーザー溶接&カットや新型プレス機などが導入された結果、著しくボディワークの品質が上昇しています。例えばW124でボディの繋ぎ目があった部分をW140やW202では確認が出来ません。複数枚で構成されていたパネルをW140やW202では一枚で構成することが可能となり、ボディ剛性の向上にもつながっています。

2 開発組織の改革
メルセデスの開発組織はそれまで縦社会であり、一部部門の暴走で開発期間が延びる、または開発費がハネ上がるなどといった可能性がありました。それの良い例がW140です。通常、メルセデス・ベンツの開発期間は6~7年です。ところが、W140は1981年~1991年の約10年間。開発費も当時世界一と謳われたレクサスLS(トヨタ セルシオ)の750億円に対し30億ドイツマルク(当時のレートで約2,700億円)でした。
流石にこれはマズいと感じたのかこの問題を解決しようと組織改革に乗り出したメルセデス・ベンツ。横の繋がりを強化することで、円滑な意思疎通が出来るようになり開発スピードが向上することで効率化されました。

3 部品の外注先を広げる
元々メルセデス・ベンツの重要部品は内製ですが、これでは確かに品質はある程度維持出来ますが、製造の得意不得意、更には適正な部品価格にならない、などと言った問題も出てきます。そのため外注先を広げることをしました。その製造会社によっての得意不得意を見出しより良い品質を維持していくための手法です。また外注なので価格競争させることも出来るので一石二鳥でしょう。

4 リサイクル素材の多用
天然素材(植物の繊維)や再生プラスチック部品(元々プラスチックの使用量も8%と低い)など、リサイクル素材を多用。耐久性の向上や軽量化にも役立っています。

その他販売面では廉価グレードの新設など数多くの「企業努力」が見られます。

メルセデス・ベンツが目指したもの。それは「Das Beste oder nichts.(最善か、無か)」という普遍的な自動車造りの下、品質や性能は変わらない、あるいはそれ以上を有し、尚且つそれでいて価格が従来よりも魅力的であるという、所謂コストパフォーマンスの向上というものであり、それが「ニューコンセプト」の正体であったのです。 』
上記は嘗てアップしたブログを加筆訂正したものです。

リサイクル材ハーネスは特にエンジンハーネスが傷みやすいですよね。W202ではドラミアーにヘッドライトも…。エンジンハーネスはR129 500SLで経験したことがありますが、配線皮膜がボロボロになりショート手前でした。W202では後期型から対策に変わったのかエヴァちゃんは大丈夫です。

giantc2さんも迷われたのですね。やはりメルセデスは高めですよねぇ…。
2016/03/02 19:29:37
色々詳しく解説していただき恐縮です。
私は現在のC43しかベンツは知らないうえ、歴史的な背景もよく知らないので色々参考になりました。

メインハーネスは7年ほど前に予防交換して、ミラーハーネスはだめになって修理。ヘッドライトのハーネスは、バルブ交換の際にポロポロ崩れてきたため、ユニットごと全部交換しました。

中古並行車をYオクで「ゲットォ」と言う意味深な車で、購入後数か月であちこち故障し今に至っています。白のワゴン右ハンドルで探したのですが、そもそも設定がなかったようです。白のワゴンは正規輸入も無かったことは後で知りました。
数年前に足車から休日車に変わったためやっと落ち着きました。

入手して間もなく1日で800kmほど(高速5割)走った後、そのまま引き返してもいいくらい疲れず感動しました。以前仕事で5気筒アスコットに乗り、高速主体900km走ったときの半分程度の疲労感。
それ以来どんなに手がかかっても手放せなくなりました。

友人からは「もうやめたら?」と何度か言われましたが、いまだ乗り換える気になりませんね!
コメントへの返答
2016/03/02 19:51:15
いえいえ、ご参考になれば幸いです。

W202の場合前期型のエンジンハーネスは特に注意ですね。知人でこれが原因なのか分かりませんが、車両火災に至った方もいるので…。C43はM113なので対策品だとは思いますが、やはり予防交換されたのは正解だと思います。

エヴァちゃんは解体屋で鉄屑に変わる運命だったのを救ってきたという経緯があります。当初C240だと案内されていたのですが、車体番号を見たらWDB202029でC280だったことが判明して色々とあったものでした(遠い目

C43が足車とは凄いですねぇ。まだエヴァちゃんは車検取得していないのですが、仮ナンバーで引き上げてきたところ、数年前に乗せてもらったS202の感触が蘇ってきました。セダンなので明らかにワゴンタイプよりボディ剛性を感じますし、長門さん以上に重いアクセルとハンドリングフィールにはびっくりしてしまいました…。

私はとりあえず死ぬまで手放さないという覚悟ではいます。
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「車に対する情熱が冷める http://cvw.jp/b/2098702/38825882/
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アナスタシアです。よろしくお願いします。 51年生まれのただのメタボオヤジです(笑 嫁の長門さんと出逢って18年。エヴァちゃんも加わりさてどうなることやら…...
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