「Das Beste oder nichts.(最善か、無か)」
メルセデス・ベンツはこの言葉の下、妥協無き自動車造りを展開していました。
そしてそれはAクラス(企画当初)でも同様だったのです。
搭載エンジンは3気筒1.2Lガソリン、3気筒1.2Lターボジーゼル、そして電気自動車の3つのタイプで、軽量化のためにオールアルミボディで企画されていました。従来のスチールボディより約70kg軽量出来るとされジャガーがXJ X350でオールアルミボディを採用するよりも早かったのですが、 コストダウンで変更・廃止されてしまいます。
シャーシも前マクファーソンストラット/後マルチリンクが予定されておりましたが、コストダウンで変更されてしまいます。
内装のクオリティもガタ落ちし、ワーゲンやBMW並に…。特にシートは椰子繊維や馬の毛で構成された多層構造の通気性の良いクッションが廃止され、スプリングもリーフ式スプリングが廃止となりSバネのみとなってしまいました。
VW
BMW
ただドア周りは相変わらず頑強に出来ており、開閉音もしっかりしていました。
そんなわけで、このAクラスはメルセデス・ベンツの「栄光と挫折の象徴」と思うのです。
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Posted at 2016/06/20 21:32:59