旧メルセデス・ベンツのシートは、世界一であると思っています。
そのシートのクッションを製造しているメーカーは、W126→コンチネンタル、W140→コンチテック、W201/W124→レカロ、W124後期/W202/W210→ジョンソンコントロールズとなっています。
構造的には、下から足回りの硬さを考慮してチューニングされたスチール製リーフ式スプリング、Sバネ、リーフ式とSバネの間に沈み込み&トランポリン効果を防ぐためのポリウレタン製ダンパー、そしてリーフ式スプリングとSバネの際を固定し安定させる金属フレームという構造になっています。リーフ式スプリングとSバネはまるでお皿のようになっており、適正な姿勢を長時間に渡って維持出来ます。この上にウール地、気泡フォーム素材層が組み込まれたウールの詰め物、馬の毛や椰子繊維で出来た通気性の良いクッションが背中や尻が蒸れて不快になるのを防止しています。
多層構造のクッション
沈み込みを防ぎ姿勢を安定させるダンパー
シート前部は柔らかくそして緩やかに角度を持って造られており、脚のうっ血を防ぐようになっています。更に嫁級では硬すぎず、柔らかすぎず、人間工学を駆使したクッションは人が座った時の圧力分布さえも考慮され、血行を出来るだけ阻害しないようになっています。
ところがAクラスW168ではワーゲンやBMW並に…。特にシートは多層構造の通気性の良いクッションが廃止され、スプリングもリーフ式スプリングが廃止となりSバネのみとなってしまいました。これ以降W203やW220の一部グレードのシートは構造が大幅に変わって快適性で大きく劣るという評価がされやすくなってしまいまいした。
というわけで、私は旧メルセデス・ベンツのシートを強くオススメします。
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Posted at 2016/08/07 20:21:35