さだまさし、借金35億円完済を振り返り「過払い金、ないですかねー」
2016年11月8日21時49分 スポーツ報知
シンガー・ソングライターのさだまさし(64)が、8日に放送されたテレビ朝日系「所&林修&米倉も絶賛!人生で大事なことは○○から学んだ」(火曜・後8時)に出演し、金利を含めて35億円にも上った過去の借金返済について語った。
ヒット曲「雨やどり」「関白宣言」などで成功したさだは1981年、28歳の時に自身が監督したドキュメンタリー映画「長江」を撮影。さだの「長江の最初の一滴を見たい」という言葉を実現した映画だった。
当時、制限が厳しかった中国での撮影許可や空撮のための中国軍ヘリのチャーターに巨額の費用がかかったという。180時間まわしたフィルムは360キロメートルにも及び、フィルム代だけでも7000万円を要した。その結果、制作費はふくらみ、膨大な借金をつくってしまった。
当時のスタッフに「(会社は)つぶした方が楽」と言われたが「何がなんでも倒産だけは避けたい」と歌に賭けた。年間180回コンサートを開催し借金返済に。1981年に手がけたドラマ「北の国から」のテーマーソングは、当時の”ため息”を歌にしたものだという。コンサートでは喉を守るためトークを増やしたところ、そのトークが評判となり、コンサートは3年前の2013年に4000回を達成。借金の「完済宣言」もした。
「お客さんから命をもらった。あなたがそこに座ってくれたから」とファンに感謝したさだ。「借金はダメ」とアピールしながら、最後は「過払い金、ないですかねー」と笑顔で締めくくっていた。