とはいえ、未練杯でスイッチが入ったのはいいが予想のアプローチ方法を考えている時間がないのでとりあえず去年のフォーマットを引っ張り出す。
昨年同様、
「○〜7巡」=ニーズ埋めとしての指名があり得る
「なし」=純粋なBPAとしての下位指名は(常に)あり得る
とお読みください。
QB:2〜4巡
巷の煽りをよそに、マリオタは狙ってないような気がする。最初から上位指名権を持っているならまだしも、オールインで獲りにいくにはリスクが多すぎる。さらにブラウンズの場合、ハワイ出身選手inクリーブランドという決して侮れない不安要素が付加される。普通に「寒いから」という理由で逃げ出すまでいった前例が存在するのである。
むしろ今年は2強に次ぐ第二集団で妥協して全く問題ない。どうせマカウンは短い命だから、最悪第2QBとしての道を歩んでもらえばいい。今年第二集団を指名して来年ドラ1でも全く戦力はダブつかない。
ちなみにノースウエスタン大のトレヴァー・シーミアンというQBを招待しているが、こちらはドラフト外候補くさい。
【注目選手】ギャレット・グレイソン(コロラド州立)、ブライス・ペティ(ベイラー)、ブレット・ハンドリー(UCLA)
RB:2〜7巡
「ランオフェンスは問題ない」というまやかし。チーム平均3.6ydがいつから問題なしになったのか誰か教えてほしい。今は大穴扱いだが、ACLさえやっていなければガーリーなんてがっつり12位の有力候補だったかもしれない。
ただ、今年はあまりに有望株がうじゃうじゃいて、ブラウンズに限らずRBを1巡指名する理由を見出しにくい。
指名予想の際のポイントはレシーブ力。西さんもクロちゃんも残念ながらピュアボールキャリアーで、シャニーオフェンスではそれでも構わなかったがデフィリポはパスキャッチできるRBの必要性を表明済。
【注目選手】ジェイ・アジャイ(ボイジー州立)、マイク・デイヴィス(サウスカロライナ)、デイヴィッド・ジョンソン(北アイオワ)、デイヴィッド・コッブ(ミネソタ)
FB:割愛
WR:1〜3巡、あるいはなし
ここはもうフロントが興味の高さを隠そうともしていないから重い印をつけていいでせう。
こちらの面談一覧表(完全版ではない)でもデヴァンテ・パーカーが唯一面談全コンプしているのが際立つ。
問題は、ドラフトの展開によってズルズルと見送られていくこと。「一試合で多くても10回しかボールに触れないWRは重要でない」云々のファーマー発言は決してブラフではなく、リーチかましてまでWRに飛びつかないことは、昨ドラフトにおける1巡指名失敗からの完全ノーピックに垣間見える。4巡あたりになってくると、もうボウとハートラインとホーク越えらんねージャンってことで一気に指名可能性は落ちる。
【注目選手】上位候補全て、もといドリアル・グリーン=ベッカム(オクラホマ)以外
TE:2〜4巡
先日再考済だが、スピードオンリーのハウズラー、ブロックオンリーのドレイを交互に起用して最大限に活かすためのフルタイム万能TEを加えるのがニーズ上の筋。この場合は後回ししても4巡まで。
またハウズラー加入により、とりあえず原石系レシービングTE(ウェス・サクストンとか)指名の目は消えたのではなかろうか。
【注目選手】マックス・ウィリアムズ(ミネソタ)、クライブ・ウォルフォード(マイアミ大フロリダ)、ジェフ・ハイアマン(オハイオ州立)
C:3〜5巡
今年のOLニーズは、CとG/Tとに分けるのが適切と思われる。Cはとにかくマックのバックアップ兼後継者探しゆえに、早くても3巡。ドラ2センターとなると即先発レベルだから勿体ない。Cの重要性を知ったればこそ、もし今年のが失敗だったら来年ドラ1での仕切り直しを視野に入れていると予想する。
ミッチ・モースは、カレッジでは両Tとセンターでの先発経験があり、OLのどのポジションも欲しいブラウンズにはマッチする。より下で獲れるキャメロン・アーヴィングみたいなものだが、モースは本項でアーヴィングは次項に分類される。
【注目選手】ミッチ・モース(ミズーリ)、フロニス・グラースー(オレゴン)、リース・ディスミュークス(オーバーン)、B.J.フィニー(カンザス州立)、グレッグ・マンツ(トリド)
G/T:1〜4巡
一方のG/Tは、指名するなら控え要員ではなく右サイドのアップグレード狙い。Tを指名してRT、Tを指名してRG、Gを指名してRGと選択肢は幅広い。
どのようなラインマンを欲しているかは蓋を開けてみないとわからないが、今のところ、ブラウンズ訪問やワークアウトのリストを見ると、OT七人の侍の中でも対象がフットワーク系、アスリート系に偏っている。それでいてジェイク・フィッシャーの名前が出てこないのはやや不思議ではある。
キャメロン・アーヴィングがこっちなのは、指名するとしたら1年目はRGだから。
【注目選手】ラエル・コリンズ(LSU)、D.J.ハンフリーズ(フロリダ)、T.J.クレミングス(ピッツバーグ)、ドノヴァン・スミス(ペン州立)、キャメロン・アーヴィング(フロリダ州立)、アリ・マーペット(ホバート)