どうも、日ハム芸人やすぴろです。
日本ハムファイターズ"陽岱鋼"選手が、FA宣言しました。
陽がFAした理由として、「日ハムが陽を実質的に戦力外としたから」ということが話題になっています。
これについて思うところがあったので、陽の簡単な紹介などとあわせて、今回のFAに対する所感を書かせていただいます。
それでは、どうぞ。
陽岱鋼(ヨウダイカン)とは?
プロ野球球団「北海道日本ハムファイターズ」の選手です。現在29歳。
台湾出身の選手で、野球留学生として日本の高校に入学しました。国籍は台湾のままです。
2005年の高校生ドラフト会議で、北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスから1位指名されます。台湾出身の選手がドラフト1位指名されるのは、長い日本球界の歴史のなかではじめてのことです。
日ハム入団後、遊撃手から外野手へのコンバートなど紆余曲折を経て、着々とファイターズに欠かせない存在となっていきます。
とくに、ここ数年はファイターズ不動の背番号「1」番として活躍しており、栗山監督に「うちは(中田)翔とダイカンのチーム」と言わしめるまでになりました。
ちなみに、背番号「1」番はあの新庄剛から受け継いだもので、守備位置、打撃スタイル、華のあるルックスなどの共通点から、新庄の後継者と呼ぶ声も多々ありました。
ちなみに、ここ5年の打撃成績は以下のとおりです。
2012:打率.287、本塁打7、打点55、盗塁17
2013:打率.282、本塁打18、打点67、盗塁47(盗塁王)
2014:打率.293、本塁打25、打点85、盗塁20
2015:打率.259、本塁打7、打点36、盗塁14
2016:打率.293、本塁打14、打点61、盗塁5
日本で一線級の活躍をしている彼の台湾での人気はすさまじいものがあり、日本で言うイチローのような扱いです。
国際試合では、台湾代表として日本とも戦っています。
ついでに、奥さんは台湾の美人モデルです。
まさに、台湾のスーパースター街道まっしぐらな選手なのです。
陽が戦力外!?
しかし、そんな陽が日ハムから実質的な戦力外通告を受けたことが判明し、野球ファンの間で議論となっています。
陽は、FA会見の場でつぎのように述べています。
「自分のため、家族のために移籍を決めました。さみしい気持ちはあるけど、ファイターズは若い選手が中心になる。(来季の)戦力のメンバーの中に自分の名前がなかった」
もちろん、実際に来季の戦力メンバー表のようなものを見せてもらったわけではないのでしょう。
しかし、陽は日本シリーズ第3戦からスタメンをはずされていました。
陽の代わりにスタメンに起用されたのは、プロ3年目の期待の若手”岡大海(ひろみ)"選手。ファイターズ15連勝の立役者となった、ノリになってる選手です。
さらに、日ハムには浅間選手や谷口選手など、有望な若手外野手がたくさんいます。
巨人の太田選手がトレードで日ハムに移籍したことが最後の追い打ちでした。彼のポジションは陽と同じセンターです。
このような状況のなか、陽が「戦力のメンバーの中に自分の名前がない」と感じるのは当然のことでしょう。
実際、球団は「陽はFA宣言すれば給料も高くなるし、出場機会にも恵まれるから、出て行った方がいい(意訳)」という趣旨の発言をしており、陽を引き留める気は毛頭もなかったようです。
要するに、「陽はコスパが悪いから、いらない」というのが本音でしょう。
日ハムはドライすぎる!?
この仕打ちに、野球ファンの間から批判が起きています。
陽ほどの功労者を実質的な戦力外にするとは、日ハムは血も涙もない球団なのか!、と。
陽岱鋼が戦力外って日ハム何考えてるの?
— だいすけ⚾️熊本鷹党⚾️#44#23 (@Daisukekumamon) 2016年11月7日
功労者に対して失礼極まりないと思うけど!https://t.co/GOh0g9T1LJ
気持ちは痛いほどわかります。
日ハムは間違っているか
しかし、日ハムの判断が間違っているかと問われると、答えを出すのが難しい。
なぜなら、日ハムはコスパが悪くなった選手を切り捨て、若い選手を育てることで優勝してきたチームだからです。きちんと結果を残しているのです。
いわゆる「聖域」をつくらない姿勢は他球団も見習うべきだと思うし、それがチーム内争いの活性化につながっているのです(陽が聖域だといいたいわけではありません)。
だからこそ、日ハムは12球団で1番若い戦力で日本一になることができたのです。
球団経営者としては、安い費用で最大の結果を出してる以上、素晴らしいというほかありません。
しかし、ファンの目線からすると、功労者が使い捨てられていく様子を見るのは悲しい。
「ドライだ!」と批判したくなる人の気持ちはよくわかります。
所感
これまでは一般的な感想を述べてきましたが、最後に、僕の思うところを正直に話します。
FAのいざこざについて聞いたとき、「日ハムってもともとそういう方針のチームでしょ?なにをいまさら騒いでるの?」としか思いませんでした。
もちろん、陽のような功労者が切り捨てられていくのはつらい。
が、だからこそ日ハムは12球団で1番若手の成長を楽しめるチームでもあるのです。
僕としては、陽がいなくなることの寂しさより、岡や太田の活躍が楽しみでなりません。
同時に、陽が他の球団で活躍するところを見るのを楽しみにしています。
それに、陽に対して「若手を使いたいから、いらない」とはっきり告げることは、確かにドライではありますが、一種の優しさでもあると思うのです。
中途半御に陽に気のある素振りを見せて、中途半端に残留してもらったところで、若手の台頭などにより陽を内部で腐らせてしまう恐れがある。
それならはっきりと「うちより給料が高く、出場機会に恵まれたところに行った方がいい」と言い切ってしまったほうが、陽のためになると思います。
何度も言いますが、陽の移籍は当然さびしいです。
が、それ以上に僕は、マネーゲームに頼らず、自前の若手の力で勝ち抜くファイターズの方針が好きなのです。
その方針を貫いた結果が「陽の実質戦力外」なら、残念だけど仕方がないというのが僕の所感です。
みなさんはどう思いますか?
おわり。
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