整えてるのがマナー? パリのアンダーヘア事情
しょっぱならから結論を言いますと、パリジェンヌのアンダーヘアはボーボーではありません。
本物を目にしたわけではありませんが、本物を見たことがある男性パリジャンらに聞いてみると、「ジャングルのような状態ではない」、「みなさん大胆に処理されている」とのこと。
なんならその処理の仕方にも流行というのがあるらしく、ちょっと前はパリの地下鉄のチケットのように、長方形スタイル(チケットのサイズは2×5cmほど)が流行っていたとのこと。
周りの日本人女性でも、アンダーヘアの処理をしているという人の話は聞いたことがあったけれども、とはいえまだまだ日本では、基本ナチュラルな方が多数派なんじゃないかと勝手に想像しています。
最近、その想像が確信に変わったできごとがありました。
先日、フランスのテレビ番組で日本の「性事情」を真剣にレポートしているドキュメンタリーが放送されていました。その番組の中で、年間数千体を売り上げる「ラブドール」を制作しているある工場に潜入している場面があったのです。
その工場でのシーンで、完成された素っ裸のラブドールたちが10体ほど並べられていたのですが、その股間にはみなさん岩海苔のような黒い人工アンダーヘアがあしらわれていたのでした。
日本では、それくらいボーボー気味の方がエロの需要があるということなのだ、と確信したところです。
さて、パリのアンダーヘアの話に戻ります。
パリに住んでいるからといって、私まで地下鉄切符サイズにせんでも良かろうと余裕をかましていたのですが、市民プールに通うと決めてから、いよいよ私のアンダーヘアの危機が訪れました。
水着を持っていなかった私は、プールの受付横の自動販売機で水着を購入しました。
その水着を早速開封して着てみたらところ、「間違えたんじゃないか!?」と思うほど、すんごいハイレグだったのです。腰下がスースーするくらいのハイカットなのです。
しかも日本のように胸パッドなんて付いていないものだから、乳首くっきり3Dの立体感。
こんな水着が市民プールで売られているということはですよ。これが、フランスのスタンダードだということなんだと、思い知らされたわけです。
そういえば以前、友人がバカンス用に水着を買いに行くというので、街の水着&下着屋について行ったら、ハイレグしかなくて友人も困っていたのを思い出したのでした。
日本の女子学生が着ているような水着は、フランスでは完全に幼児用。10代にもなれば、女子はハイレグ。だから、もう、みなさん処理しないわけにはいきません。
日本のようにかわいらしい女性が男性に人気があるのではなく、セクシーさが女性の美として評価されることの多いパリでは、水着はかわいいものではなく、セクシーなものなのです。セクシー=ハイレグ水着。だから、パリジャンのアンダーヘアは処理必須なのですよ。
(中村綾花+ノオト)