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 香港トップの梁振英行政長官が2012年7月に香港であった就任式で、定型の宣誓文を読み間違えていたことが話題になっている。うっかりミスだと思われるが、中国は文字どおり読まなかった香港立法会(議会)の2議員の資格を無効と判断した。ネット上では「梁氏も長官の資格がない」と揶揄(やゆ)されている。

 当時の動画によると、梁氏は胡錦濤(フーチンタオ)国家主席(当時)に向かって右手を挙げ、手元の紙を中国語で読み上げて宣誓した。宣誓文の最後にある「中国と香港特別行政区に対して責任を負う」のうち、「香港」を読み飛ばした。ややゆっくりとした口調で慎重に読んだようにみえるが、肝心な香港が抜けていた。中国ではマカオも特別行政区だ。

 ネット上では、「違法な行政長官のもとで決まった政策は無効だ。給料を返せ」といった反応が広がっている。(香港=益満雄一郎)