投票も始まったし、一応予想も書いておかないといけないかな。
今回の選挙は前例がない選挙なので、世論調査からは確実な事はなにもいえない。
民主党も共和党も完全に分裂している。
つまり、投票日に寝てしまう人が多いということ。
これまでとは違う政党に投票する人も非常に多くなる。
そして、今まで選挙なんて一度も行った事がないような人も大勢投票する。
英国のEU離脱と同じである。
世論調査ではクリントンの勝つだろうという事になっているけれども、僕は支持率の差は十分ではないと思っている。
トランプを支持していても、分からないとかどちらも支持しないとか、答えない、あるいはまったく逆の事を答えている人は相当いる。
トランプを支持するといってもいい事は何もないからだ。
100人の内に2,3人ウソを言えば、世論調査の結果はひっくり返る。
今回の場合、世論調査で僅差で勝っているというのではダメなんだよ。
もっと差がついていないとまずい。
民主党政権に対するアメリカ国民の評価は厳しい。
ヒラリーのメール疑惑と、オバマケアの失敗は選挙に影響するだろう。
2012年の大統領選挙でさえ、オバマは52%の得票率で7割以上の選挙人を確保した。
台風カトリーナが「オクトーバー・サプライズ(十月サプライズ)」となり、なんとか逆転したと言われている。
クリントン政権が2期続いた後、大統領になったのはジョージ・W・ブッシュだった。
民主党政権が3期続くとは思えない。
BBCの特派員も言ってたけど、ヒラリーの言っていることは、アメリカはうまくいっている、これからもっと良くなる、というものだ。
生活がうまくいっていない人にとって、これは全く見当違いに聞こえる。
選挙というのは、支持を得るだけではだめなのだ。
実際に投票してもらわないといけない。
現状に満足している人はあまり投票に行かない。
今の先進国で投票率が低いのはそのせいだ。
なんだかんだで、生活に満足しているのだ。
今回の大統領選挙は、投票率は上がると言われている。
ヒラリーにとっていいニュースだとは思えない。
ヒラリーと応援団の主要メディアは、多くの人を敵に回した。
怒りは人を突き動かすものだ。
多くのアメリカ人が、既得権益層が下らない既得権益のためにアメリカをマイノリティーに売り飛ばそうとしているのではないか、と考えている。
ヒラリーみたいな人間などはいくらでもいる。
もしトランプが失敗したら、4年後に変えればいいだけの話だ。
変えれば済むようにアメリカの政治システムは設計されているからだ。
4年後の共和党の予備選で、トランプのような人物が出てくるとは限らない。
マルコ・ルビオみたいな退屈な人間ばかりかもしれない。
投票所でこれまでの既得権益層の失敗に対して正義を行使するチャンスは今しかない。
ヒラリーに投票するのでは正義を行使した事にならない。
8年前、オバマは「チェンジ!」といって大統領になった。
オバマが大統領になって、何が変わったのだろうか。
もっと根本的な変化が必要なのだ。
ギャンブル好きなアメリカ人の気質もあって、僕は今回の選挙の結果は変化の方向に出るのではないか、と思う。