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どらまん。

2006-11-26

[]∀ガンダム 主要登場人物の結末まとめ

∀ガンダムDVDボックス発売決定を知らせる2ちゃん芸スポ速報板のスレがものすごい勢いで伸びているのが驚き。僕の中の∀熱も数年ぶりに高まって参りました。

さてこの∀ガンダム、アニメ放送に合わせてガンダムシリーズ(というか最近のアニメ全般)のお約束通り、小説・漫画と多メディア展開がなされました。小説版と漫画版、それぞれ違う作者により2作ずつ描かれているんですが、特筆すべきはコミックボンボン連載のときた洸一版以外、主要キャラの辿る結末がそれぞれ大きく異なっているということです。物語全体の大きな流れは月と地球の戦争、そして和解…と同じなのに。時々自分の中でも混乱するので、ちょっとまとめてみようかと思います。

とりあえず主人公ロラン・セアック、月の女王ディアナ・ソレル、ハイム鉱山のお嬢様キエル・ハイム、その妹ソシエ・ハイム、ディアナ親衛隊長ハリー・オード、イングレッサ領主グエン・サード・ラインフォード。以上6名についてまとめてみます。

思いっきりネタバレするのでお気をつけ下さい。∀知らない人はもう置いてきぼりです。

テレビアニメ版

∀ガンダム 1 [DVD]

∀ガンダム 1 [DVD]

1999年から放送されたテレビアニメ。総集編の映画も作られたが、結末は全く一緒。

ロラン

ギンガナムとの決戦後しばらくは戦前同様にハイム家で働いていたと思われるが、地球で隠棲することになったディアナと共に暮らすため、ハイム家を離れる。それまでソシエと恋愛関係にあったのか、ディアナと結婚したのかは不明。

ディアナ

決戦後、女王の座をキエルに任せ地球に隠棲する。ロランを連れて行く際にはソシエと引き離すことに罪悪感を感じているように見えた。隠棲後の生活には諸説ある。冷凍睡眠を繰り返すことを止めたからすぐ老化がはじまって死ぬよ説、ロランとラブラブ穏やかに末永く暮らしたよ説…。後者だと思いたいが。

キエル

「ディアナ・ソレル」として月の女王の座に就く。ディアナと話し合った末の決断だと思われる。

ソシエ

ハイム家に戻ったのはいいが、ロランとの恋に破れて月に叫ぶ。多くの視聴者のもらい泣きを誘った。

ハリー

月の女王となったキエルを公私にわたってサポートし続ける。

グエン

全てを失った後、アメリアを離れて海を渡り、再起を試みる。向かう先はガリアか。その傍らにはメリーベルの姿がある。そしてなぜか口髭を生やしていた。

小説(佐藤茂版)

ターンAガンダム 1 角川文庫―スニーカー文庫

ターンAガンダム 1 角川文庫―スニーカー文庫

角川スニーカー文庫より全5巻+番外編が発売された。挿絵の担当は萩尾望都。実は番外編以外読んでおらず、ネットで得た知識(しかもうろ覚え)で書いていますので間違いがあれば指摘してください。

ロラン

平和の戻った地球で再びハイム家の使用人として働きはじめ、ソシエと結ばれる。

ディアナ

なんとグエンと政略結婚。そして最後には「月光蝶」なるモビルアーマーに乗り込み、「ブラックドール」に乗るグエンと壮絶な夫婦ゲンカ。最終決戦でグエンとともに消息不明になるが密かに生き延び、残りの人生でグエンを愛することを決意。グエンとの間に生まれたと思われる子どもがラストで登場する。

キエル

ディアナの影武者を演じる内にハリーと恋に落ちるのはアニメ同様だが、彼の子を妊娠する。しかもディアナが消息不明となり、戦後の安定のために否応無くディアナを演じ続けることになる。ハリーのサポートはあるものの、お腹の中の子どもは公式には「ディアナとグエンの間に生まれた子ども」として扱われるのが切ない。

ソシエ

ハイム鉱山でロランとラブラブ。ソシエよかったねソシエ。

ハリー

親衛隊長としてキエルを守り続ける。生まれてくる子どもに自分が父親だと言えないのは悲しいなあ。ちなみにこの佐藤版のみバツイチだという設定がある。

グエン

ディアナと政略結婚後、それに反対する他領を発掘された巨大MS「ブラックドール」に乗り込み焼き払おうとする。このブラックドールがどう見てもサイコガンダム。ディアナの「月光蝶」との戦闘後に消息不明となる。ディアナと家族を作ったと思われる。

漫画(曽我篤士版)

マガジンZで連載された。ときた版と違い、後半はオリジナル展開を見せる。アニメ版の名脇役が多く登場するのが嬉しい。

ロラン

ギンガナムとの決戦で消息不明となる。が、生きていると思わせる描写がある。

ディアナ

終戦後、地球に隠棲はすることはせず、時折キエルと入れ替わりながら月の女王を続けている。

キエル

終戦後、ディアナと時折入れ替わりつつ月と地球を行き来している。キエルにとってはもっとも幸せな結末ではないかと思われる。

ソシエ

戦後はハイム家で暮らす。アニメ版では戦死したギャバン・グーニーが存命しているため、彼から2年間プロポーズされ続けているが、返事をしないまま消息不明となったロランを待つ。

ハリー

戦後もディアナ親衛隊長として勤務。

グエン

ギンガナムと手を結ぶのはアニメ同様だが、アグリッパ艦隊に向けて核をぶっ放し壊滅させる。その後、宇宙での決戦で乗船したウィルゲムにハリーの攻撃を受け重傷を負い、破損したウィルゲムに乗ったままメリーベルとともに宇宙を漂流することになる。このグエンが生き様は最もかっこいいかもしれない。

小説(福井晴敏版)

ハルキ・ノベルスから上下巻で発売された。後に「月に繭地には果実」と改題されて幻冬舎からも出版される。著者が熱烈なガノタで富野ファンだけあって、アニメ版以上にトミノ的な作品。

ロラン

最終決戦後、地球に不時着。流浪の旅を続けた末に、ソシエとの再会を果たす。

ディアナ

最終決戦でモビルアーマー「ムーンバタフライ」に乗り込みアグリッパたちと戦う。ウィルゲム内部では説得に応じないグエンを射殺。自らも戦闘の最中に息絶える。

キエル

もうものすごい暴走っぷり。Vガンのカテジナの如く。アニメ版と違い、ハリーが自分ではなくディアナしか見ていないためディアナに嫉妬しまくり。嫉妬からディアナを裏切りグエンにつく。グエンならなんとかしてくれる…と思ったら、グエンには「女に興味ない」宣言をされ、プライドはズタズタ。アヒャヒャヒャーと暴走するが、死にはしなかった。いろいろあったが戦後はハイム家で穏やかに暮らす。

ソシエ

もっともソシエがヒロインしているのがこの福井版ではないかと思われます。無残に荒廃した地球で、何かに導かれるようにロランとの再会を果たすソシエ。泣けます。

ハリー

この人もキエル並みの暴走。まず他の∀と違い、ディアナにベタ惚れ。キエルには見向きもしない。そしてグエンへの怒り、ロランへの嫉妬から月面をまるごと使用した最強兵器「カイラス・ギリ」を発射し大量殺戮。地球にまで届き、大陸を削るほどの威力です。なんかもうキャラが違いすぎだ!最後はロランの∀が放つビームライフルにより死亡。

グエン

月で冷凍睡眠中のムーンレイスごと「冬の宮殿」を焼き払うという暴挙に出る。そしてウィルゲム内部でディアナに射殺され、カイラス・ギリによりその体もウィルゲムごと消滅する。

よく1つの設定からこれだけ違う展開が描かれたものだと思います。それだけ∀ガンダムという物語の懐が広いのかな。小説・漫画では比較的ソシエが優遇されている気がするのは、やはりアニメ版のラストがかわいそう過ぎたからでしょうね。なにか間違いがあれば指摘してください。ときた版はほぼアニメ版と同じ展開らしいですが、読んでみないといけないなあ。

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