杏林大(東京)は8日、大学院生で杏林大病院に勤務する男性医師(37)がオンラインの米科学誌に投稿した論文の添付データに、誤って患者158人の氏名や住所、病名などの情報を記載し、16日間閲覧できる状態になっていたと発表した。
杏林大によると、医師はデータを匿名化処理していたが、同じファイル内に誤って匿名化前の情報も残したまま、10月24日に投稿。今月8日まで閲覧できた。
患者は研究対象時20~85歳で、性別や年齢、治療内容などが日本語で記されていた。科学誌のウェブサイトは誰でも見られ、8日時点で約500人の閲覧があったという。情報拡散など二次被害は確認されていない。