11月07日 19時22分
クラブなどで接待を受けた見返りに公共工事の入札の情報を建設業者に漏らしたとして起訴された国土交通省の三重河川国道事務所の元課長が、別の公共工事で落札した他の会社の工法などの情報を贈賄側の建設業者に漏らしていたとして、国家公務員法の守秘義務違反の疑いで追送検されました。
追送検されたのは、国土交通省三重河川国道事務所の元課長、田中春人被告(46)です。
田中元課長は津市の川に橋を架ける公共事業をめぐり、名古屋市のクラブなどで、愛知県半田市の建設会社「瀧上工業」の社員から30万円余りの接待を受け、その見返りに入札に関する情報を漏らしたとして加重収賄などの罪で起訴されました。
警察の調べによりますと、田中元課長は去年7月にも、当時勤務していた岐阜国道事務所が発注した公共工事をめぐり、落札した建設業者の「技術提案書」という書類のデータが記録されたDVDを「瀧上工業」の社員に渡していた疑いがあるということで、国家公務員法の守秘義務違反の疑いで追送検されました。
落札した業者の「技術提案書」は評価が高く、工事の工法などが記載されていて、警察は今後の入札で瀧上工業が有利となるよう情報を漏らしていたとみて調べています。
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