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鈴鹿市 給食中止を撤回

11月07日 19時22分

鈴鹿市 給食中止を撤回

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野菜の価格の高騰を理由に、三重県鈴鹿市の教育委員会が12月と来年1月の2日間、市立の小学校と幼稚園で給食を中止するとしたことについて、市長が7日の会見で、事前の相談もなく教育委員会が決めたことで、批判も多いなどとして中止の撤回を明らかにしました。
鈴鹿市教育委員会は、野菜価格の高騰で予算内で給食の食材を確保するのが難しいとして、12月20日と年明けの1月12日のあわせて2日間、市立の30の小学校と、13の幼稚園すべてで、給食を中止するとしていました。
これについて、鈴鹿市の末松則子市長は7日の記者会見で、教育委員会が相談もなく決めたことで批判も多いなどとして、これを撤回し、なんらかの形で給食を実施する考えを示しました。
末松市長は「教育委員会には2日間の給食中止を再検討するよう指示し、回数を減らすことはないようにする。早い段階で相談があれば対応を検討できた。混乱を招いたことを深くおわびする」と述べました。
末松市長は「学校給食は保護者からの給食費で提供することが法律で定められていて公費は投入できず、保護者に追加の負担を求めるのも難しい。食材を調達する方法の見直しなども含めて検討し、どのような形で提供するか保護者にしっかり説明したい」と話し、11月中旬までに対応策を示すとしています。
給食の中止の撤回について、鈴鹿市の小学校に子どもが通う33歳の母親は、「栄養バランスや準備の負担軽減の面でも給食は助かるのであったほうがうれしい。撤回できるなら最初から中止しなくてもよかったのではないか。経緯について詳しく説明してほしい」と話していました。
また、35歳の父親は「給食がないと大変なので、撤回は大賛成です。バランスよく少し食材を減らすなどして臨機応変に対応してほしい」と話していました。
小学校4年生の女子児童は「みんなで話しながらおいしい給食を食べられるからうれしい」と話していました。

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