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リニア 東海初工事で安全祈願

11月07日 19時22分

リニア 東海初工事で安全祈願

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リニア中央新幹線の11年後の開業に向けて、東海地方では初めて名古屋市中心部で本格的な工事が始まることになり7日、JR東海が工事の安全祈願式を行いました。
リニア中央新幹線は2027年に名古屋と東京の間で開業が計画されています。
名古屋市中区の官庁街では東海地方では初めて本格的な土木工事が始まることになり、現場ではJR東海の関係者、約50人が出席して安全祈願式を行いました。
式では、関係者がくわ入れを行ったあと、玉串をささげて今後の工事の安全を祈願しました。
工事は、まず、深さ90メートルの非常口用の穴を掘り、そのあと、工作機械などを地下に運び込んで、トンネルを掘る作業を進める計画です。
現場周辺には病院や学校などがあり、住民の間には工事車両が増えて騒音や振動が続くことや交通事故の危険性が高まることへの懸念があります。
また、発生する残土の処理が東海地方でも課題になっています。
愛知県内はすべての区間がトンネルで、建設にあたってはナゴヤドーム4個分に相当する650万立方メートルの残土が発生するとされています。
このうちの一部について、愛知県瀬戸市にある鉱山の埋め立てに活用される方向で交渉が進められていることが今年9月、明らかになりました。
JR東海は残りの残土についても、今後、複数の受け入れ候補地と交渉を行い最終的な処理先を決定する方針です。
また、この秋にも工事が始まる岐阜県でも、トンネル工事で発生する大量の残土の一部について工事現場に近い瑞浪市の山林に埋め立てることが決まるなど、JR東海では処理先の選定を進めています。
ただ、岐阜県では東濃地方で確認されているウラン鉱床の近くを通るルートで計画されており、周辺住民からは工事によってウランを含む土砂が掘り起こされることを不安視する声も上がっています。
JR東海では必要に応じて説明を行うなど、住民と連携を取りながら工事を進めていく方針です。
JR東海の松野篤二常務執行役員は「工事に対する意見や質問に丁寧に対応し、周辺地域と連携しながら安全に配慮して工事を進めていきたい」と話しています。

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