転生先は、新世紀エヴァンゲリオン 作:きさらぎ たつよし
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どうも、ヨッピーです…
(; ̄ェ ̄)
すみません、遅れてしまいました!
繋ぎを考えすぎて早めの更新出来ませんでした!ヽ(;▽;)ノ
ジーク・ヨッピー!!!!!!!!!
彼女の心…(; ̄ェ ̄)
すみません、遅れてしまいました!
繋ぎを考えすぎて早めの更新出来ませんでした!ヽ(;▽;)ノ
ジーク・ヨッピー!!!!!!!!!
「……驚くべき事は零号機の――いえ、レイが放った『声』です。 あれが無ければ陽電子砲は意味を為さなかったでしょうし、あの子自身も、シンジ君も命を奪われていたでしょう。 そして移送中の弐号機とそのパイロットの到着を待たずして人類は終わっていました……」
「……」
「使徒はあの戦いの中で水晶体に連動させ加粒子砲を非常に短い間隔で自分の周囲に放つことで、小刻みに大気の状態などを変化させて、こちらの陽電子砲から身を守っていたと考えられます。 現にMAGIによる弾道計算は刻々と数値を変えていましたし、無理に撃てばエヴァに命中してしまう可能性もあったくらいでした」
ミサトは部屋の中央に直立したままの姿勢で、執務机に座す碇ゲンドウに報告を続ける。
「予想外だったのはファーストチルドレンの行動でした。 ですが彼女が情緒不安定になっていたことは搭乗直前のデータからも明らかだったため、今回の事態に対する直接の責任は無いものと考えています」
「……続けたまえ」
「はい。 サードチルドレンに関しましては命に別状ありません。 ですがフィードバックが強すぎる為か身体に負担がかかりすぎた為により昏睡中ですが、MAGIの診断では数時間内には目覚めるとのことです。 ファーストチルドレンも外傷などはありません。 ですが恐慌状態に陥っていたために、今は鎮静剤を投与して眠らせています」
あの戦闘では一番疑問に思える事があった。 それはレイの『声』ともに零号機からA.T.フィールドが瞬間的に発生したのだ。 データ上、零号機にはパイロットとのシンクロ率では展開させる事は不可能と出ていた。 だが、そのA.T.フィールドのお陰で使徒のA.T.フィールドは中和され陽電子砲の砲撃を使徒に当てる事が出来たのだ。 報告を終えて彼女はゲンドウの言葉を待った。 執務机に両肘を置いたままの彼はすぐ脇に立っている冬月コウゾウに目配せをすると、すぐに差し出された何枚かの書類を受け取って目を走らせる。
「戦闘の結末については君が提出した書類を読ませてもらった。 その上で口頭報告に来たということは……やはりレイのことについてだろうな」
「……はい」
ミサトの疑問は当然のものであったが、まだ中学生でしかない少女に抱くには重すぎるものでもあった。 綾波レイという少女の存在についての疑問など本当ならば考えたくもないことだ。 もしもゲンドウが彼女の疑問を一笑に付してくれたならどんなにか気が楽だろうとミサトは思うのだ。 同時に現実はそんな糖蜜のような世界では有り得ないことも知っているのだが。
「……結論から言おう。 それにはまだ答えることはできん」
「っ!! それは私の疑問を肯定しているのにも近い発言かと思われますが」
「肯定する気は毛頭ない。 レイは幼い頃に心を傷つけられた見た目どおりの子供でしかないのだ。 しかし、これからあの娘がどう育っていくのか、どんな考えを持ち、何を為そうとしていくのかがはっきりするまでは何とも言えん」
ゲンドウは書類に落としていた視線をいつの間にかミサトの顔に向けていた。 その目の中に宿っている意志の強さには、厳しい軍隊式の訓練を受けてきた彼女ですらも気圧されるほどの何かを感じさせられる。 無論、それは彼女を脅かすような類のものではない。 しかし、彼が守ろうとしている何かを傷つける者が居るならば、断固とした態度で望むだろうということだけはその目が明白に語っていた。
「レイはあらゆるものの中心にいる。 本人は……何も知らないことだ」
「……」
一瞬の間を置いた部分にこそ、数多くの謎や疑問に対する解答が隠れているだろうことくらいミサトには容易く察することが出来た。 それを知りつつも口に出したのはゲンドウ自身が意識してのことである。
「……あの娘は過去に記憶のほとんどを失くしてしまった。 しかし、今はその記憶を共有していた者が傍に居る」
「……シンジ君……でしょうか?」
眼前の男が何を語ろうとしているのか計りかねる思いのミサトだったが、今はじっと耳を傾ける時期だと判断して口を閉ざした。ゲンドウは静かに言葉を続ける。
「そうだ。 シンジはある事が原因で幼い頃に記憶を封じ込めている。 その引き金となったのはレイだ。 その逆にレイが記憶を捨てたのはシンジのためだった。 2人が子供の頃に出会っていた記憶を取り戻そうとするならばそれもよい。 だが、他人がそこに介入することだけは認めるつもりはない」
シンジが第3の使徒を殲滅した後、病院でレイと『初めて』会ったのにデジャヴを感じたのは彼が幼き頃に彼女と会っていたのにその記憶がない為、デジャヴに感じたのであろう。 レイも彼と同じく、記憶は無いが最初にシンジを興味を持ったのは忘れているはずが彼を見て何かを感じた可能性があった。
「ですが碇司令! 私は……あ……」
断定口調で言い切られたミサトはさすがに異論を挟もうと口を開こうとするが、そんな彼女の喉を麻痺させたのは、またもやゲンドウの目の中にある金剛石の意志だった。 凄まじい抑制によって押し固められたそれは、いかなる衝撃にも耐えうる硬さを誇る。
「これから何が起こるにせよ、君には必要以上には干渉しないことを望む……以上だ」
「……了解……しました……」
再び机の上に置かれている書類に目を落としたゲンドウの姿を見つめながら、ミサトはどうしようもない無力感に苛まれる。 シンジに出来る限り力になると決意したミサトは、少し…少しでも彼の為に何か無いかと考えた。 しかし、自分にはこの程度しか力が無かったのかと実感させられると、少女の頃のように両手で顔を覆ってしまいたくなる。
「……報告は……以上です。退室します……」
重い足を引きずりながらミサトはのろのろと執務室の出口へと向かった。 この部屋の空気に晒し続けるには彼女の心はいささか繊細に過ぎたせいかもしれない。 だが、その一回りも小さくなってしまったような彼女の背中を追いかけて、ゲンドウの声がかけられる。
「ただし、葛城一尉」
ミサトは幽鬼の如く力無い視線を肩越しに振り向けた。
「……はい」
「君が本当にあの2人を救ってやりたいと考えているなら……私や冬月、そして赤木博士と同じ地獄への門扉を用意しないわけでもない」
「え……?」
生気を失っていたミサトの目に再び輝きが戻り始める。
「ある事件の発端と顛末を知るだけのことだ。 ただ黙って聞いているだけでいい。 しかし、聞いてしまえばもう後戻りの出来ない所に踏み込んだのと同じ事になる」
「碇……いいのか?」
「それは葛城一尉が決めることだ。 与えられただけでは意味がない。 葛城一尉が自分で選ぶことに意味がある。 それでも地獄を選ぶというのなら我々には止める権利などない」
「む……」
ゲンドウの決断にはほとんど口を挟んだことがない冬月は珍しく否定の意志を感じさせる口調で問いかけたが、返ってきた答えに一理あることを認めたのか再び口を噤んだ。 かつては大学で碇夫妻を教えていたこともあるという前歴を持つ彼だが、今では身分的な上下関係は逆転している。 それでも冬月の意見には耳を傾けることが多いゲンドウではあったが。 ゲンドウは再びミサトの方に視線を戻す。
「どちらを選ぶのも君の自由だ。 つまらん意地を張って選んでもらっては困る。 あくまでもよく考えた上での結論を聞きたい。 即答は不要だ」
「はい。 お心遣い感謝いたします。 即答したいところですが、一晩だけ考えてこようと思います。 失礼しました」
自分が退室を促されたことに気付いたミサトは、彼女らしい勢いのある敬礼を1つ残して執務室の外へと出た。 そしてすぐに廊下の壁に体を寄り掛からせる。
「……ふう……」
全身からすべての力が抜け落ちていき、思わず倒れ込みそうになったのを何とか支えた彼女は、 つい今ほどゲンドウに言われた言葉を思い返す。 同居人であり、自分の孤独で荒んだ心を救い周りに優しく明るい光を照らす碇シンジという少年のこと。 そのシンジの過去に関係がある綾波レイという不思議な少女のこと。
「……いったい何があるって言うのよ、あんな子供たちに……まだ私の半分も生きてないはずでしょ……?」
やるせない気持ちばかりが込み上げてきた。 あの2人の過去に隠された件を知るだけのことが、何ゆえに碇ゲンドウをして『地獄』と言わしめるのか、彼女の限られた視野では想像もつかないことだ。 しかし、現実に間違いなくゲンドウたちは苦悩している。
「私だけが知らないままで太平楽にやっていくなんて出来るわけないじゃないのよ。 つまんない意地は張るなって言うけど、私からそれを取ったら何も残んない……心中するつもりの意地っぱりで結構だわ。 あの子たちを助けるつもりなら歯を食いしばって笑顔で居続けて見せるしかないんじゃないの……?」
そう呟いた彼女の脳裏には、つい数時間前の光景が鮮明に浮かんでいた。 使徒のコアを陽電子砲の閃光が貫いたのをスクリーンで確認した後、溢れかえる残務の処理を怒濤の勢いで終わらせたミサトはシンジたちが収容された施設へと走った。 そして、そこで彼女が見せられたのは信じがたいほどの『想い』の強さに他ならなかった。 一時的に意識が回復したというシンジの病室を見舞ったミサトに彼は縋り付いてきたのである。 いつも優しくひたむきな意志の光を宿している黒瞳はまだそのとき混濁しており、明らかにシンジは正常な状態とは言えなかった。 しかし、彼はベッドの上から落ちそうになりながらミサトの腰に縋って問いかけてきたのだ。
『レイさんは? レイさんは!? っ! げほっ!! げほっ! おえ…』
激しいショック症状のために昏睡中だったシンジの鼻には酸素吸入器が差し込まれたままであ ったし、左腕にはいくつものコードがテープで貼り付けられていた。 そんな状態でもなお彼はチューブやコードを引きちぎらんばかりにしてきたのだ。 その中、戦闘の最後に使徒のビームを食らった攻撃によりフィードバックで内蔵に酷いダメージを受けて彼の身体はボロボロの為に吐血する状態になっていた。血を吐きながら彼女を心配するシンジは鬼気迫る光景だったとミサトは思う。 だが、そのシンジの行動が彼女の心の琴線に触れるものであったことは間違いようのない事実だった。
「結局は屁理屈こねてるよりも、誰かのために意地張って、痛くても苦しくても我慢して頑張っ てる子のためになることなら何でもやってやるって方が私には合ってる……それでいいわ」
自分の決定を口に出すことで確認した彼女は、ほんの先刻退室てきたばかりの司令執務室に視 線を向けた。 同時にローヒールの爪先もそちらの方向に向いている。
「一晩も要らなかったわね……よくリツコにも言われるけど、どうせ短絡思考の直情性格女なんだしさ……これでも悩んだ方よ」
やや自嘲気味ではあったが彼女らしい笑顔を浮かべてミサトは左足を一歩前に進めた。 目の前にあるドアに威圧されることもない。 心を決めた彼女は大きく深呼吸を1つすると、まるで友人宅のインターフォンのボタンを押すような気軽さでそれを押した。
「葛城一尉、入りま……」
「ミサト!! レイが病室から消えたわ!!」
「え……」
開いたドアの奧に向かって声をかけようとしたミサトは、背後からヒールの音高く走り寄ってくるリツコの声に唖然として振り返る。 その言葉の示す事態が頭に浸透するまで数瞬の間があった。
「レイがいなくなった……? ちょっと待って……な、何ですって!!? まだ鎮静剤が切れるまでには時間があるはずでしょ!!?」
「そうよ! だから驚いてるんじゃないの! 私は碇司令たちに報告してくるからミサトは一足先に心当たりを当たってみて頂戴!」
「わかったわ!」
普段は冷静なリツコでさえもレイの動向ということになると途端に我を忘れることがしばしば だった。 その事実をミサトはこのとき初めて実感したような気がする。
(何が隠れてるのかわかんないけど……知らずに通っていけるような安易な道は歩いていないつ もりよ。 シンジ君たちの過去に何があったのか。全てはそこにあるのかも知れないわ……)
廊下を走り抜けていく彼女が目指す場所はただ1つしかなかった。 あの少女が向かう場所…そこには間違いなくシンジが眠っている場所しかないのだ。
「レイ、まだ行っては駄目よ。 いま行ってもあなたはつらい思いをするだけなの。 お願いだからもう少しだけ待って……お願い!!」
祈りを捧げる神様などいないミサトではあったが、この願いを聞き届けてくれるならどんな神 様にでも祈るつもりだった。 次第に激しくなっていく胸の動悸は、彼女が全力で走っているせいばかりではない確かな痛みを伴うものであった。
★☆★☆★☆
レイは必死に走っていた。 他人から見ればとてもそうは見えない速度でしかなかったが、彼女はいま自分に出来る精一杯の速さでただひたすらに病院の廊下を進み続ける。 客観的な視点に立てば患者用のパジャマ姿の少女が壁に身を寄せて倒れ込まないようにしながらのろのろと歩いているだけに過ぎなかったが、まだ体から鎮静剤の効果が抜けきっていないレイにはそれが限界だったのである。 それでも行かなければいけないところがあった。 無意識のうちだったとは言え、彼女が命令違反などということをしなければシンジは怪我などしなかったはずなのだ。 そのことを思うとレイの心は引き裂かれそうなほどに痛みを訴える。
「はあ、はあ……シンジ君……どこ……?」
もし、この病院がネルフという組織の高度に機械化された場所でなければ彼女はとっくに発見されて病室に連れ戻されてしまっただろう。 しかし、奇しくもレイは以前にシンジが彼女の病室を求めて歩き回った道筋と同じ廊下を歩いており、そしてその廊下は非常に人通りが少ない場所だったのである。 ちょうど今回2人が運び込まれた病室は、第3使徒襲来後に入院させられたときと場所を入れ替えたかたちになっていたのだ。 以前はレイが集中治療室でシンジの方が一般病棟だった。 彼女は一縷の望みを託して自分が寝かされていた棟の病室すべてを見て回ったが、どの部屋も空室になっているか、あるいは違う名前が部屋脇に掛けてあるネームプレートに表示されていた。 それを確認し終えたとき、レイは全身に冷たい汗が一気に吹き出るのを感じたものだ。 シンジが居るのが集中治療室であるなら、彼の容態は単純な検査や治療だけで済まない状態にあるということを示しているからだ。だからこそ彼女は急いでいるのである。
「……ここ、じゃない……ここも違う……」
喜んでいいのか悪いのか、彼女は一般病棟よりはこちらの棟の方に詳しい。 シンジがそうしていたように、1つ1つの部屋が何のための部屋なのかを確認しなければいけないわけではないのだ。 まず真っ先に覗いたのは現在治療中の患者を収容しておく無菌室だったが、そこには誰の姿も見えなかった。 そのことにはホッと安堵の溜息を吐いたが、彼女はすぐに他の部屋を探しにまだ痺れの抜けきらない足を向ける。
「シンジ君……シンジ君……寒い……私、寒い……」
1つ部屋を覗いてそこにシンジの姿が見当たらないことを確認するたびに、レイは無惨な姿で横たわる彼を見なくて済んだことに安堵し、同時にどうしても見付けられないシンジを想って下唇を噛み締める。 彼の温もりが欲しかった。 もう寒さに震えるのは嫌だった。 ずっと独りぼっちだったレイにとっては、碇シンジという少年の傍こそが自分の居場所であると思えることは喜びなのである。 それを自分のミスで損なってしまいそうになった。 もしもシンジが『もう君の顔など見たくもない』と宣言したならば、彼女は存在の居場所を失って死を選ぶことすらしただろう。 しかし、それも彼が無事であることを確認してからの話だ。 何を言われるにせよ、何をされるにせよ、シンジが無事で居てくれるならば彼女自身はどうなっても構わなかったのだ。 はっきりと謝ったうえでまた温もりを与えてくれるように頼むつもりだった。
「……あ……ここ……?」
思い詰めた表情で、それでも1つずつ部屋を覗いていったレイは、もう病室がある廊下も終わりになりかけたあたりで、ついに目的の名前をネームプレートに見付けることが出来た。
「シンジ君……」
急いで飛び込もうとするがどうしても足が動かない。 無理に動かそうとしても力を込めた証拠に足が震えるだけで全く前に進めなかった。 その震えが全身に広がっていく感覚以外には光も音も消え去っていき、彼女はどうにもならない不安と無力感に苛まれた。
(怯えてる……私……怯えてるのね……)
ごくりと生唾を呑み込むと、彼女は自分が自分に嘘を吐いていたことを認めた。 レイは彼が許してくれなくとも謝りたいと思っていたつもりであったが、本当の彼女は自分の全てを捧げ尽くしてでもシンジに慈悲を請い願おうとしていたのである。 だが、この場所に留まったままではどうすることも出来ない。
「謝らなければいけない……たとえ見捨てられても……」
心に刺さった鋭い棘の痛みを感じながらもレイはそう口に出して言った。 その強がりが嘘だと自分でわかっていても、言葉にしなければいつまでもこの場所で動けないままになってしまうと思ったからだ。
「……っ!」
ドアの開閉スイッチに指を当てると、目を瞑って一気に押し込む。 彼女の決意の重さに比べるとあまりにも軽すぎる音を立ててドアはあっさり横にスライドした。 レイは暫しの間そのままの状態で動きを止めていたが、やがて自分への叱責の声がかからないことに安堵して、ゆっくりと閉じていた目を開いていく。
「あ……」
このとき初めてレイの心に光明が差し込んだ。 最悪の場合、彼女はこの病室の中に包帯と点滴でベッドに縛り付けられたシンジの姿を見ることになると想像していたが、彼女の視線の先には恐らく鎮痛剤の類で眠っているせいだろうが、 意外にも安らかな表情の少年が横たわっていたのである。 外傷も見られず、大袈裟な医療機器も室内には置かれていなかった。
「あ……う……」
ふらふらと頼りない足取りで部屋の中に足を踏み入れたレイは、迷子の子供が親を見付けたときのような仕草で彼の眠るベッドの脇に跪く。 間近に顔を寄せてシンジが確かに健やかな呼吸を繰り返していることを確認すると、レイの表情がまだ覚えたばかりの愛らしい微笑に彩られる。
「良かった……」
胸を暖かい気持ちが満たしていき、レイは自然な動作で彼の額にかかっている髪の一房を摘む。 そのままそっと掌でシンジの髪を撫でていた彼女は、ふと思いついたように彼の体にかけられ ている毛布を少しだけずらした。
「……」
見つめる赤い瞳には少年のものにしては繊細な手が映っている。 いつも彼女に温もりと安心感、そして自分は常に彼の優しい視線によって見守られているという不思議な感覚を与えてくれるシンジの手だった。
「シンジ君……」
もう何度目かもわからない彼の名前を呟くという行為をもう一度繰り返すと、レイはそっとシ ンジの手を捧げ持とうとする。 愛おしくてたまらないとでも言うような仕草だったが、その彼女の表情が唐突に凍り付いた。
「あ……ぅあ……嫌……嫌ぁ……」
普段から大理石の白さを持つ彼女の肌が、今はあまりにも不健康な蝋の白さに変わっていた。 レイの両手に包まれたシンジの左手の冷たさが彼女の体温を一瞬で奪い去ってしまう邪悪な魔 法の氷であったかのようだった。 シンジの左手は冷たかった――まるで血が通っていないかのように冷たくなっていたのである。 彼女の求める温もりはそこからは伝わってこなかった。
「うっ……あぐっ……シンジく……」
このときレイの脳裏に浮かび上がってきたのは、無防備に攻撃に晒されようとしていた彼女を 守るために使徒の加粒子砲の弾道に零号機を守ろうとした初号機の姿だった。 無惨にも片腕を一瞬のうちに融解させられながら反撃をした初号機は水晶体のビームを撃たれてその場に倒れ伏し、レイの足元に吹き飛ばされてきた初号機の左手だけが転がる音が彼女の心に冷たい恐怖の風を吹き込む。 初号機の左腕は『失くなって』しまっていたのだ。
「ぅあああああああああっ!!!!」
ドアが開いたままの病室から放たれた絹を引き裂くような絶叫は誰もいない廊下中に響き渡り、 やがて再び静寂が訪れた。
どうだー!
原作からかけ離れた話のつもりだぜー!
この更新した日が、仕事が休みだったからカキカキ_φ(・_・したぜ!
「無駄にテンション高いな…」
仕事後に寝ずに書いてるからな!ψ(`∇´)ψ
そして、風呂敷を広げるぜ!
誰もが予想出来ないようにするんだぜ!
…クソネミ…
「乙カレー、ヨッピー…。良い夢を」
シーフードカレー!
…スヤァ
(( _ _ ))..zzzZZ
…カユ…ウマ…
「では、読者の方々。次回作は、早ければ明日明後日か。遅くて、来週の水曜日に更新出来るかもしれません。どうか、ヨッピーと俺に声援を!」
「…私はシンジ君に声援を…」
「レイさん!?」
スヤァ…(( _ _ ))..zzzZZ
ちゃっ…かりレイさん…も、ヨッピー…会に…参加…w
サラ…ダバー…筋肉……ドライ…バー…スヤァ(( _ _ ))..zzzZZ