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長年展示の化石は新種クジラ

11月02日 15時41分

長年展示の化石は新種クジラ

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愛知県蒲郡市にある科学館に17年前から展示されていたクジラの化石が新種だったことが国立科学博物館の研究でわかり、クジラの進化の歴史を探る上で重要なものだと期待されています。
新種とわかったのは蒲郡市の「生命の海科学館」の玄関に平成11年の開館当時から展示されている全8.5メートルほどのクジラの化石です。化石は約750万年前のペルーの地層で見つかりましたが、去年、国立科学博物館の甲能直樹博士らが科学館に立ち寄った際、新種の可能性があるとして研究を続けていまし
た。
その結果、上あごの骨の突起の幅が狭く、下あごの突起のかたちが違うなど、これまでに知られているナガスクジラの仲間とは異なり、イギリスの学術誌に新種として掲載されました。化石のクジラは新たにインカクジラと新たに名付けられ、今後、クジラの進化の歴史を探るうえで重要な意味をもつと期待されています。
今後も、引き続き展示されるということで、蒲郡市の稲葉正吉市長は会見で「とても誇らしい気持ちです。多くの人に見にきてほしい」と話していました。

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