札幌市発注の工事の入札で特定の業者が落札できるよう便宜を図ったとして、北海道警は７日、元札幌市職員、宮越光秋容疑者（64）＝札幌市西区平和２条６＝と、業者の元社員、山崎誓治容疑者（65）＝上富良野町宮町２＝の２人を官製談合防止法違反の疑いで逮捕した。
２人の逮捕容疑は、2013年３月に実施された麻生球場（同市北区）の修繕工事の指名競争入札を巡り、事前に参加業者を選定した上、宮越容疑者が漏らした工事の設計価格を元に、山崎容疑者の勤務先の業者に落札させた疑い。
道警によると、工事の落札価格は約470万円だった。
捜査関係者によると、宮越容疑者は当時、市スポーツ部（現スポーツ局）に所属していた。13年３月末に退職し、現在は麻生球場を管理するさっぽろ健康スポーツ財団（同市中央区）で勤務している。財団は市が50％出資している。
道警は２人の間で金品の授受があったかについても慎重に調べる。
道警は７日夜、札幌市スポーツ局とさっぽろ健康スポーツ財団を家宅捜索した。〔共同〕