白鵬復調１６番で１５勝　関取８人衆と申し合い

　大相撲九州場所（１３日初日、福岡国際センター）で史上３人目の通算１０００勝を狙う横綱白鵬（３１）＝宮城野＝が７日、福岡県篠栗町の宮城野部屋で逸ノ城ら出稽古に来た８人の関取衆を相手に１６番の申し合いをした。けがで先場所を全休したが、この日は１５勝と復調ぶりを見せつけた。

　手術をした右足親指と左膝の不安はまったく感じさせず、豪快な左からの上手投げや、押させておいてから攻め返すなど変幻自在の内容。

　「１０年ぶりに勝負したい、という気持ちになった。横綱になって初めてだね。とにかく気持ちがいい。けがで休んでいたけど、休むことも必要なんだなっていう感じがしてる」と心地よさそうに汗をぬぐった。

　通算１０００勝まであと３勝。土俵に上がるのが待ち遠しそうだが、ベテランの余裕も漂わせる。

　横綱昇進に挑む豪栄道の話題になると「初場所からの流れを見れば、なったとしても大変なこともある。でも、なったらそれなりの相撲を取れるでしょうし、維持していけるだろうし」と冷静に分析。豪栄道は優勝争いの対抗馬となるが「最後は笑顔（優勝）で終われれば」と話した。　（岸本隆）