こんにちわ、サユです。
冬眠モードに入ってしまったのか何なのか、ここ数日やたら眠っていました。
あっという間に時間が過ぎていくよ!睡眠時間ってどうして貯金できないんだろうね!!
私の近況はさておき。
来るべき時が来てしまったか、と思う出来事がありました。
メールをいただきました。
「あなたのブログを見なければよかった」という内容の、うつ病患者さんからのメールでした。
私は自他共に認めるクソ真面目なメンヘラなので、冗談が通じない性質の人間です。
ネタにマジレスするな、とか、被害妄想だ自意識過剰だといった批判はしばしばいただいております。
それは別に構わないんです。
「あなたがネタだと思っていても、私はそう思わなかった」
「あなたはそんな人は存在しないというけれど、私には確かに見えているんだから仕方がない」
人間、それぞれ見えている世界は違います。感覚も違います。
うつ病患者に見える世界と、健康な人に見える世界には異なった傾向があったりします。
……いや、幻覚とかそういうのではなくて(笑)
当事者だとアンテナに引っかかることが、当事者じゃない人には引っかからないということは、様々な場面でままあることでしょう。
当事者になると、自分の抱える問題に関わるものがどうしたって必要以上に目に付くようになるんです。
理解してほしいとまでは言わないけれど、知ってくれる人が少しでも増えたら嬉しいなぁ、と思っているので、私はこれからもうつ病思考回路丸出しの文章を書き続けます。
報われるかどうかは、まだ判りませんが。
っていうか私の個性なんてうつ病思考くらいしかないんだからそれを前面に出すしかないよねえええ
閑話休題。
ブログやってるからには批判もいただくのは当然だと知っていますし、「自分に対する批判じゃないのに自分への批判だと感じる」認知の歪みの中を生きてきたお陰で批判にはそこそこの耐性がありますから、大抵のものは心穏やかに受け取れるつもりでいます。
うつ病サバイバーは否応なくメンタル鍛えられるんだぜ。
ただ、同じうつ病患者からの「見なければよかった」は、刺さりました。
(咄嗟に「アキレウスの踵」という単語が思い浮かんだんですが、上手く文章に組み込めなかったので記すだけにとどめておきます)
いつか必ずこういう意見を貰う日が来ると思っていました。
同じ意見を持った経験が自分にもあるからです。
過去の自分との再会。
「こんなブログ見なければ良かった。私はこの人のようにはなれない。だからきっと治らない。自分はダメだという、その事実を突きつけられた」
うつ病の症状が一番酷かった時、私は「うつ病を克服した人の話」が嫌いでした。
「うつ病だけどいろんなことに挑戦している人の話」も嫌いでした。
見たくも聞きたくもなくて、間違っても励みになんかなりませんでした。
「うつ病から回復する為にこれだけの努力をした」という話を見れば「私にはそんなに努力できない、だからもう治らない」と思いました。
「うつ病だけどこんなことをしているよ」という話を聞けば「私にはできない。私はこの人のようにはなれない。だから治らない」と思いました。
何を見たって何を聞いたって「自分には無理。だからもうダメだ」という結論が導き出されてしまう。
思考回路の中に、全ての判断が「だからもうダメだ」に変換されるブラックボックスが組み込まれてしまったような感覚。
認知の歪みとはよく言ったものです。
私がうつ病でありながら前向きに日々を過ごしている様子に、「励まされた」と言ってくださる方がいます。
そういう方々に励まされて、私はまた前向きに生きようと思うことができています。
でも、「間違っても励みになんてならない」と思う方だってたくさんいるに違いないんです。
他でもない、私がかつてそうだったんですから。
解っていたつもりだったのに、「見なければよかった」という言葉に対して何と返事をすれば良いのか、判りませんでした。
情けないね。
「見なければよかった」と思ったあなたへ。
どん底にいるうつ病患者にとって、うつ病患者をのくせにこうしてブログを運営している私は、「普通じゃない」ように見えるかもしれません。
私を見て「自分はこの人のようには頑張れない。もうダメだ」って、思わないでほしいけれど、思ってしまう時はどうしようもないってことも知っています。
でも、これだけはどうしても伝えておきたい。
私は決して特別な人間ではありません。
文字を書くことと絵を描くことが趣味の、本当に平凡な人間です。
……いや、「あなたが平凡なら自分はそれ以下だ」って思わないでください。ちょっと待ってください。
私もかつては何もできないうつ病患者でした。
もともと勉強しか頑張れない人間だったのに、その勉強ができなくなって、全くの無能になりました。
今でも、私は何も「頑張る」ことができません。
「頑張ってやらなきゃ」と思った途端に身体が動かなくなります。
努力と呼べるようなことは何もしていません。
ただ、毎日、「できること」だけをやって生きています。
できる限り気楽に、ストレスの無いように生きています。
その結果が、今の私です。
私は何も頑張っていないし、努力もしていない。
ただ、うつ病が少し良くなっただけなんです。
今はきっと信じられないと思います。想像できないと思います。
でも、うつ病って、良くなるんですよ。
うつ病が良くなると、何も努力をしなくても、頑張らなくても、無理をしなくても、いろんなことができるようになるんですよ。
「治すための努力なんて無理だ」と思うなら、努力なんかしなくて良いです。
休んでください。
私のブログを読むのがツライなら、どうか読まないでください。
やりたいこととやれることだけをやって過ごしてください。
今はそれで十分ですから。
必ず、今より良くなる時が来ますから。
私はダメなうつ病患者です。
発症から15年も経っているのに、まだ寛解させることができません。
でも、ブログが何かのきっかけになりそうな気がしています。
一年前の今頃、私は自分がブログを始めるなんて想像もしていませんでした。大学を続けられなくなった空虚感から逃れられずに寝込んでいました。
それから一年で、いろんなことが変わりました。
やらかしたこともあったけれど、それまでほとんど読むことのなかった(むしろ避けていた)ブログを始めることができたのは、最近の人生の中では最大のラッキーだったと思っています。
何がきっかけで人生が変わるかなんて、誰にもわかりません。
IngressやポケモンGOなんていう予想外のきっかけでうつ病が良くなってしまう人だっているんです。
「もうダメだ、って思うな!」とは言いません。
それが不可能だっていうことは知っています。
ただ、私は「もうダメだ」を否定し続けます。
「もうダメだ」ってあんなに思っていた私なんかでも、ここまでできたんだよ。
だから、あなたにも、必ずどん底から抜け出せる日が来るよ。
そう言い続けます。伝え続けます。
誰の為にブログを書くのか。何の為にブログを書くのか。
反省し、確認する機会になりました。
私はこれからも一部の方にわかりみを提供するメンヘラとして邁進します(謎)
— サユ@おどりば (@Sayu_Log) 2016年11月7日
全くもってそんな大規模なブログじゃないけどさ、自分の為だけにやってていい規模でもない気がするから、時々ちゃんと反省するのだ。