認知症とは?治療について
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治療は薬物療法とリハビリテーションが主体です。いくつかの稀な場合※を除き、認知症を完治する方法は現代の医学にはありません。しかし、治療やケアを行うことで進行の速度を遅くしたり、出ている症状を軽減させたりすることは出来ます。
※:脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・脳血管障害等の外科的治療の対象となる疾患。他にも脳症や、薬の副作用によるせん妄状態など治療可能な状態もあります。
認知症の症状が少しでもおさまれば、本人の生活が良くなるだけでなく、介護している方の負担も軽く出来ます。
薬物療法
薬物療法を行うことで、認知症の進行を抑えたり、脳の機能低下を遅らせたりすることが可能です。また、徘徊などの症状が重い時には、抗精神病薬などを使用する場合もあります。
リハビリテーション
認知症対策のリハビリテーションでは、脳のいろんな部分の機能に刺激を与えることが目的で、症状に合わせて適切なリハビリテーションを選択します。主なリハビリテーションの手段は以下です。
・簡単な計算や音読、字を書き写すなど。
・昔の話を思い出し、話す回想法
・脳に刺激を与える音楽療法、芸術療法
家族のケア
治療と並ぶほど重要な役割を果たしているのが、毎日の生活における家族のケアです。
認知症の症状が出てくると、つい本人を叱りつけてしまうことがあります。しかし、本人の気持ちも不安定になり、症状が悪化したりすることもあります。家族の方がまず認知症という病気をしっかりと理解したうえで、本人にとって負担のない対応をするようにしましょう。