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クリントン氏に「くりん豚」を 喬木 「大統領当選なら贈呈」

生後10日ほどのくりん豚「候補」の子豚と、知久さん。約4カ月後に成育の良い豚がくりん豚として育てられる=7日、喬木村伊久間生後10日ほどのくりん豚「候補」の子豚と、知久さん。約4カ月後に成育の良い豚がくりん豚として育てられる=7日、喬木村伊久間
 8日に投開票される米大統領選の行方に、長野県下伊那郡喬木村の養豚業関係者らが熱い視線を向けている。村内で生産するブランド豚の名称は民主党クリントン候補と同じ読みの「くりん豚(とん)」。村やくりん豚の知名度向上に向け、クリントン氏が当選した場合に豚肉を贈る計画が進むなど、盛り上がりを見せている。

 くりん豚は同村の「知久養豚」が2010年から売り出した。生後4カ月で成育の良い豚を選び、イモとコメを配合した飼料と地下水を与えて育て、上品な脂身の甘さが特長だ。名前の由来は村の花「クリンソウ」。事業主の知久隆文さん(45)は「清らかな水で育ったクリーンなイメージも込めた」と話す。

 知久さんを支援するのは、村内の農工商団体などでつくるNPO法人「たかぎ」。クリントン氏と読みが同じ縁を生かそうと、10月27日にケネディ駐日米大使に宛てて「(日米の)クリーンなつながり」の証しに、くりん豚丸々1頭分の精肉をクリントン氏に贈呈したい―との手紙を発送。同29日には米大使館から「大使に趣旨を伝える」と返答があった。クリントン氏が当選すれば「もう一度大使館にプッシュする」(たかぎの田中生輝事務局長)予定だ。

 知久さんは「これからは積極的に売り込まないと生き残れない時代。(地元の応援する動きは)本当にありがたい」と感謝し、大統領選の結末を見守っている。

(11月8日)

長野県のニュース(11月8日)