【11月8日 AFP】世界保健機関(WHO)は1年8か月にわたって続いているイエメン内戦について、これまでに死者が7000人を超え、負傷者も3万7000人近くに上っていると発表した。国連(UN)の特使はイエメンでの人道状況の悪化に警鐘を鳴らしている。

 イエメンでは、イランを後ろ盾とする反政府勢力が首都サヌア(Sanaa)を掌握して全土に進攻してから数か月後の2015年3月以来、サウジアラビア主導の連合軍の支援を受ける政府側との間で戦闘が繰り広げられている。

 WHOの声明によると、先月25日時点で7070人余りが死亡し、3万6818人超が負傷した。さらに2100万人が緊急医療を必要としている。

 国連のイスマイール・ウルド・シェイク・アフメド(Ismail Ould Cheikh Ahmed)イエメン担当特使は7日、サヌアの空港で記者団に「国民は死に、インフラは壊れ、経済も破綻の瀬戸際にある」と警告。こうした状況が続くのを許してはならないと訴えた。(c)AFP