がん闘病・梅宮辰夫、「特命係長―」会長役で仕事復帰…インターネットTV年明け放送
十二指腸乳頭部がんを患い7月に手術を受けた俳優の梅宮辰夫(78)が仕事復帰することが7日、分かった。インターネットテレビ局「AbemaTV」の初のオリジナルドラマ「特命係長 只野仁 AbemaTVオリジナル」(年明け放送予定)に、おなじみの電王堂会長役で出演する。5年ぶりに復活する「特命係長」には欠かせない役どころ。「意を決して再挑戦します」と並々ならぬ意欲を見せている。
長女のタレント・梅宮アンナ(44)が「最悪の事態を覚悟した」と話すほどの大手術を乗り越えた梅宮が、満を持して仕事復帰する。11月下旬のクランクインを前に、「退院してから3か月経過し、そろそろパーフェクトに近づいている。お医者さんから『元に戻るには半年かかる』と言われているが、大丈夫です」と言い切った。
俳優・高橋克典(51)が主演するテレビ朝日系人気ドラマシリーズ「特命係長 只野仁」の約5年ぶりの復活となる今作。高橋演じる主人公の只野仁は、昼間は大手広告代理店・電王堂の総務二課係長だが、夜になると会長直属の「特命係長」として社内外のトラブル解決に乗り出す―。梅宮が演じるのは会長の黒川重蔵役。シリーズ開始当初から「それが今回の特命だ!」と演じるハマり役で、作品には欠かせない人物だ。
梅宮は今年6月中旬に体調不良を訴え、十二指腸乳頭部がんと診断された。早期発見で、がんの進行具合を表すステージは「1~2の間」だった。7月26日に12時間にわたる手術を受け、十二指腸と胆のうを全摘し、膵臓(すいぞう)と胃の一部も切除。8月11日に退院し、自宅で療養していた。
年齢や体調のこともあり、同シリーズの「ファイナル」(12年1月放送)以降、俳優業は控えていた梅宮は「正直に言うと前作が終わってから一度もカメラの前に立ったことがないんです。まったく撮影から遠ざかっていたので、今回も自信はなかった。ただ自分に慣れ親しんだ役を人にやらせるのはさみしいので、意を決して再挑戦します」と力を込めた。「初めての作品じゃなく、スタッフも出演者もみんな慣れ親しんだ人たちなので、病み上がりにはとても心強い。たんまりNGを出させていただきます(笑い)。黒川節にご期待ください」。現在は「撮影の合間に倒れないよう」にスポーツジムに通い、体力の回復に努めているという。